2015年11月9日月曜日

Webサーバを攻撃するLinux上のランサムウェアが出没、身代金は1ビットコイン

新種のランサムウェアがLinuxマシンを攻撃している。とくに、サーバがサーブするWebページ関連のフォルダが被害者だ。そのLinux.Encoder.1と呼ばれるランサムウェアは、MySQL、Apache、およびhomeやrootのフォルダを暗号化する。そしてファイルを解読するために1bitcoinを要求する。
以下、Dr.Web Antivirusより:
管理者権限で侵入したこのLinux.Encoder.1と呼ばれるトロイの木馬は、犯人が求めるファイルと、RSAの公開鍵のパッチのあるファイルをダウンロードする。そのあと、その悪質なプログラムはデーモンを始動し、元のファイルを削除する。その後RSAキーを使ってAESキーを保存し、トロイの木馬はそれを利用して、感染したコンピュータの上のファイルを暗号化する。最初にLinux.Encoder.1はhomeディレクトリと、Webサイトの管理に関連したディレクトリ内のすべてのファイルを暗号化する。それからトロイの木馬は、自分が侵入したディレクトリとその下のファイルシステムのすべてを再帰的にトラバースする。さらにその次は、rootディレクトリ(“/”)とその下を襲う。そのときトロイの木馬は、犯人が指示した文字列のどれかで始まる名前のディレクトリのみを訪ね、指定した拡張子のあるファイルだけを暗号化する。

被害者がランサム(ransom, 身代金)を払うとシステムは信号を受け取り、再びディレクトリをトラバースしてファイルの暗号を解く。このマルウェアは自分が動くために管理者権限を必要とし、またおそらく、そのようなプログラムにうかつに実行許可を与えるようなシスアドミンを必要とする。Dr.Webのチームは、すべてのデータをバックアップすることと、攻撃された場合には、研究者たちが脱暗号化システムを作るまで被害の現状を保全することを、勧めている。
[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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