2016年7月31日日曜日

がんのウイルス療法【OBP-301(テロメライシン®)について】

 OBP-301(テロメライシン®)はヒトアデノウイルス5型のE1領域にテロメラーゼプロモーター(hTERT)を組み込んだ制限増殖型の腫瘍溶解ウイルスです。テロメラーゼ活性が上昇している癌細 胞の中で特異的に増殖し、癌細胞を溶解させますが、正常細胞中での増殖能力は極めて弱く、細胞毒 性を示さないことが特徴です。臨床では、主に腫瘍部位への局所注入による治療を行い、テロメライ シン®の持つ癌特異性を発揮し、更に腫瘍溶解作用に基づいて癌特異的免疫作用を活性化することに よって、その作用を増強させることが期待されております。当社は、食道癌患者を対象に、放射線治 療とテロメライシン®の併用療法の安全性と探索的有効性を評価する臨床研究を、2013年11月より岡 山大学にて実施しています。また、標準治療が無効となった肝細胞癌患者を対象に、テロメライシン ®の安全性と薬物動態、及び探索的有効性を評価することを目的としたPhase I/II試験を、2014年11 月より台湾・韓国にてMedigen Biotechnology Corp.(所在地:台湾 代表:Dr. Stanley Chang, Chairman/CEO)と実施しており、2016年3月に最大投与量の投与を完了しております。

追加情報:
東大が新ウイルス療法を発表!
http://neovisionconsulting.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html

0 コメント:

コメントを投稿