そもそも書き直す必要があるのか


正直シンタックスはcoffeeの方が好き。無駄にカッコつけなくていいし、インデントでpipeやpromiseをつないで書いていくのも見た目が良い。
coffeeは書きやすい。
まあすでに動いている物を書き直す必要は無いと思う。


移行するとしたら、ネガティブな動機が1つ、ポジティブな動機は2つある。

coffeeの開発の停滞

詳しくcoffeeの開発状況をウォッチしてないからよくわからないけど、詳しい人が「開発が停滞している」と言っているのでそうなんだと思う。
さよなら CoffeeScript – mizchi's blog

coffeeはここ1年ぐらいバージョンが上がった時にdiffだけは見ているのだが、毎回git diffで差分を見て一瞬で理解できるぐらいの更新しかされてない。まあようするに停滞しているのは間違いない。


HTML5の新しいAPIを使いたい

Web Bluetooth APIやWeb MIDI APIを使ってみると、型付き配列、Promise、IteratorなどのES6で増えた機能が前提で作られている。

この中で特にIteratorはES6のfor-of文で書くと綺麗に書けるんだけど、for-ofを使わないとしたらJavaみたいな感じでnext()を呼んだりdoneをチェックしたりとかしなくてはならなくて、すごく面倒くさい。

一方coffeeではfor-of文が対象Objectのkeyとvalueの2つを引数に取ってループを回す構文として実装されている。RubyのHash#eachみたいなやつ。
これはこれで便利なのだが、つまりcoffeeでES6のIteratorを扱うとつらい。
既にfor-ofが予約されてしまっている以上、もしcoffeeにIterator回し構文を追加するとしたら別の名前になる・・のかな?

たぶん、USB MIDIコントローラー250個とか接続できるから非同期でデバイス情報が返ってくるようになっているんだと思う。今後ハードウェアを扱うAPIは増えるだろうから、そういう場合はES6で書いたほうがいい。スマホWebアプリとかでそういう機会が増えると思う。


Map, Set, Promise, Buffer, 型付きArrayなど新しい組み込み型はブラウザならネイティブに実装されているのでcoffeeでも問題ない。というかbabelでも変換していない(ES5に翻訳しようがない)

ESLintが良い

少なくともcoffee-lintより気が利いている、というか勉強になる事をサジェストしてくれる気がする。具体的には忘れたけど。
プロジェクト毎のカスタムも容易でよくできている。

ES6で新しい組み込み型が増えているから、そういうのに合わせて細かくlintしてくれるようになるかもだし。


まとめ

別にふつうのアプリケーションを書くなら今はcoffeeでいいと思う。既に動いているのを書き直す必要もない。

いちはやく新しい文法で書いてみたいとかで無ければ、ES6(というかbabelが)変化激しいし、coffeeでいいかな・・・

ただ、いくつかの新しいHTML5 APIを使う場合はES6で書いたほうが明らかに書きやすくはなる。
ESLint良いよね。