2017年1月29日日曜日

効果てきめん!「飲む点滴」甘酒に秘められた10の効能


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大寒に入り、この寒々しい季節にぴったりな飲み物といえば「甘酒」だろう。昔はお正月に神社やお寺で飲むイメージが強かったが、今ではコンビニでも手軽に買える時代になっている。

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甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほどに栄養価が高い飲み物だ。人間が生きて行く上で必要な成分が豊富に含まれており、ざっと挙げただけでも、ビタミンB1・ビタミン B2・ビタミンB6・葉酸・食物繊維・オリゴ糖・アミノ酸・ブドウ糖 ……そのいずれも私たちの健康や美容には欠かせないものだ。

もちろん甘酒には、数々の効能が備わっている。しかし、「甘すぎる」「ベタベタする」といったイメージを持つ人も多いことだろう。今回は、そのイメージを払拭すべく、効果を紹介するとともに、自宅で簡単に作れる甘酒レシピも公開。この機会にぜひ、甘酒の素晴らしさを体感していただきたい。

甘酒には2 種類ある。

甘酒には米麹で作るもの、酒粕で作るものの2種類がある。酒粕の甘酒は、日本酒などのもろみを圧縮したあとに残る白色の固形物をお湯で溶き、砂糖を加え加熱して作る。

しかし、アルコールが含まれているため酒に弱い人は飲むことができない。車を運転する人も、酒気帯びとされてしまう可能性が高いので気を付けよう。さらに砂糖を加えるためカロリーが100gあたり 227Kcalと飲み物としては少々高めになってしまう。

甘酒というと、ほとんどの人がこちらのを思い浮かべるが、米麹の甘酒は大分中身が違ってくる。

米麹の甘酒は、お粥状態にした米に米麹を入れ発酵させて作る。米麹にはアルコールが含まれていないため麹で作られた甘酒はノンアルコール。そのため、年齢やアルコールに対して強い・弱いに関わらず飲むことができる。そして、米麹の甘酒のほんのりとした甘さは、砂糖ではなくでんぷんによるものである。カロリーも 100gあたり81Kcalと低いため、ダイエットにも適しているというわけだ。

甘酒に秘められた10 の効能とは?

では、甘酒の効能とはいったいどんなものなのか? 秘められた10の効能をお伝えしよう。

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1.美肌効果

甘酒にはビタミンB2を中心とするビタミンB 群が豊富なため、肌の調子を整える作用がある。また体内では作ることのできない必須アミノ酸が摂取でき、これが肌の乾燥を防いでくれる。乾燥しがちな冬の肌に効果的な飲み物なのだ。

2.新陳代謝アップ

甘酒には脂肪分を消化してエネルギーに変える酵素リパーゼを始め、代謝に関わる酵素が100種類以上含まれている。この酵素が太りにくい体質をつくり出すのである。そして代謝アップの効果で老廃物や毒素も排出され、腸内環境が整っていくだろう。ダイエットへの貢献度も高いと言える。

3.便秘の改善

甘酒には植物性乳酸菌も含まれている。これは牛乳などに含まれる動物性乳酸菌と違い、胃酸や胆汁まで生きたまま腸に届けることができるため、整腸作用に強く働きかけてくれる。

また多く含まれているオリゴ糖も、大腸まで運ばれるとビフィズス菌などの善玉菌のエサになり、善玉菌をどんどん増やして腸内環境を整えてくれる。さらに食物繊維も豊富であることから、便秘改善が大いに期待できるはずだ。

4.風邪予防

腸内環境が整うと、免疫力もアップする。人間の体全体の免疫細胞の約60%は腸にあると言われているが、この腸内の免疫細胞を活性化するのが善玉菌だ。腸内で善玉菌が増えればおのずと免疫力も高まる。

つまり甘酒は、風邪など病気の予防にも有効と言える。就寝2時間前に飲むとさらに効果が高まるそうだので試してみて欲しい。

5.髪を健康に保つ

米麹の甘酒にはビオチンというビタミンの一種が含まれいる。これは、皮膚・粘膜・髪の毛の健康を保ちコラーゲンの成分を促進する。髪をつくるタンパク質もサポートするため、ツヤツヤで健やかな髪をキープできるだろう。

また、甘酒に含まれるコウジ酸もきれいな髪を作る効果があると言われている。飲み続ければ、健康的な髪質をキープすることができるだろう。

6.疲労回復

甘酒の成分には、滋養強壮に効果のある成分が多く含まれている。飲む点滴と言われる理由は、その配合が点滴とかなり近いからである。毎日摂り続けることによって疲れにくい体質に改善されていくだろう。

7.リラックス効果

なんと、甘酒にはリラックス効果まで備わっているという。甘酒に含まれるアミノ酸の1種パントテン酸や GABAがストレスを軽減させ、疲れを癒す効果があるらしい。

カフェインの多いコーヒーや紅茶の代わりに、甘酒を飲んでほっと一息。仕事中のブレイクタイムも取り入れてみてはいかがだろうか。

8.血圧抑制
血液の中にはアンジオテンシンIというホルモンが多く含まれているが、ストレスや肥満によって ACEという酵素が活発になると、悪いホルモンであるアンジオテンシンIIに変わってしまう。

これが血管を収縮させ、血圧を上昇させる一因となっている。米麹の甘酒に含まれるペプチドは、アンジオテンシンIIへの変化を止めてくれる。つまり、甘酒は血圧上昇を抑制する役割も担うということだ。

9.目の下のクマを防止

近年になって報告された研究結果だが、甘酒には目の下のクマを改善する効果があるらしい。目の下のクマは睡眠不足などで血液の流れが悪くなることが原因だ。甘酒を飲み続けると代謝がアップする=血流がよくなる。

これでクマがだんだん薄くなると考えられているようだ。まだ研究中のため詳細は不明だが、寝不足気味のビジネスマンにとっては朗報と言えるのではなかろうか。

10.糖尿病対策

糖尿病は、体内のインスリンというホルモンの作り方や使い方に問題が生じ、血液中の血糖値が高い状態になってしまう病気である。甘酒はストレートにブドウ糖として体内に吸収されるため、糖尿病にはNGの飲み物のように思われがちだ。

しかし、糖尿病患者はブドウ糖を摂取しなさすぎても、体内で自らグリコーゲンを分解して高血糖を引き起こしてしまう。ブドウ糖不足による高血糖を招かないためにも、分かりやすい糖分といえる甘酒を上手く利用するといいとも言われている。

自宅で作れる甘酒レシピ

実は、甘酒は自宅でも作ることができる。端的に言えば、米と麹を炊飯器で発酵させるだけでいいのだ。時間さえかければ誰でも簡単に作れるだろう。詳しいレシピを紹介するので、ぜひ挑戦してみてもらいたい。

【材料】

麹 200g

米 1

水 3合分

【甘酒の作り方】

1.1合の米に対し、3合分の水を使って炊飯器でお粥を作る。

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2.炊きあがったお粥を60度くらいの温度まで冷まし、麹をバラバラにしてお粥に混ぜ合わせる。

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3.60度をキープしたまま8 10時間ほど保温する。この時、炊飯器の蓋は締めず、布きんを蓋の代わりにすること。

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4.水と塩を少々加えて混ぜ合わせ、温める。

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5.出来上がり。

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保温している間に、米と麹が発酵して米麹になる。これを水で割って温めれば甘酒の出来上がりだ。敢えて冷やして飲むのも美味しいのでオススメだ。

甘酒の味がどうしても苦手だという人は、アレンジレシピを活用していただきたい。スムージーやココアにしたり、牛乳や豆乳で割ったり、生姜をプラスしたり、料理に用いたり……さまざまな楽しみ方ができるはずだ。ぜひ身も心も温まる甘酒の力で、今冬を乗り越えようではないか。

(※文中の効果・効能は個人の感想です)

文:東てるお

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