2017年3月26日日曜日

温和なはずが ゴールデンレトリバーなぜ乳児にかみついた


2017.03.10
写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
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 痛ましいとしか言いようがない。東京都八王子市北野台の住宅で9日、生後10カ月の乳児が飼い犬にかまれて死亡した事故をめぐり、ネットではあるCMが俎上に載せられている。

 警視庁南大沢署によると、9日午後4時35分ごろ、北野台の民家で生後10カ月の安田翠ちゃんが飼い犬のゴールデンレトリバー(雄4歳=体重約37キロ)にかまれた。翠ちゃんは病院に運ばれたが、2時間後に死亡を確認。

「民家は翠ちゃんの祖父母宅で、当日は翠ちゃんが保育園で熱を出したため、仕事中だった母親に代わり、祖父母が預かっていたそうです。翠ちゃんは1階リビングで、最近できるようになったハイハイをしていた。すると、祖父母の目の前で、犬が突然、翠ちゃんの頭から首のあたりにかみついた。祖母がすぐに止めたそうですが、時すでに遅し。犬は普段から1階で放し飼いだったといいます」(捜査事情通)

 関係者によると、これまでかみついたりほえたりすることはなかったという。ゴールデンレトリバーは温和で賢く、忍耐力もあるので扱いやすいとされるが、あるブリーダーはこう指摘する。

「孤独を嫌うので、家の中で放し飼いにする飼い主が大半でしょうが、もともと英国の猟犬、それも大型犬です。『ハイハイ』に反応した可能性がある。昨年、最大手ネット通販サイトのテレビCMでは、生まれたばかりの赤ちゃんと、ライオンの被り物をしたゴールデンレトリバーの触れ合いを描き、『感動的』などと話題になりましたが、正直、危なっかしいなと思って見ていた。どんなに人懐っこい犬でも、線引きは必要です」

 犬はかわいい。それは分かるが、人間と同じように「わが子」扱いしすぎると、悲劇を生む。

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