2017年7月23日日曜日

“新国立過労死”で新証言 「尋常でない現場だった」


 新国立競技場の建設現場で働いていた男性が自殺した問題で、同じ現場で働いていた建設作業員が取材に応じ、現場の過酷な状況を初めて証言しました。
 「そこ(自殺)まで本当に追い詰められてしまったんだろうなあと」(新国立競技場の建設現場で働いていた作業員)
 新国立競技場の建設現場で働いていた作業員の男性です。同じ現場では、都内の建設会社の23歳の男性社員が今年3月、失踪した後、自殺しました。この男性社員が失踪する直前の月の残業時間は、200時間を超えていました。
 JNNの取材に応じた作業員の男性は、新国立競技場の建設現場が工期に追われ混乱している実態をこう証言します。
 「現場の動きがどんどんどんどん変わりまして、朝決まっていたことが何時間かすると突然変わって、それに対応するために、いろいろなことが発生して。尋常じゃない。そうそうこんなひどい現場には出会わないよねという状況。(自殺した男性以外も)突然、来なくなっている人いました。“限界ですよ”と言っていたら、2~3日後くらいに、そういえば来ないと」(新国立競技場の建設現場で働いていた作業員)
 自殺した男性の会社は、男性が長時間勤務のあと死亡したことについて、「真摯に受け止め二度とないようにしていきたい」と話しています。
 この問題をめぐっては、東京労働局が新国立競技場の事業所に立ち入り調査をしていて、塩崎厚生労働大臣は工事全体を調べる必要があるとの考えを示しています。(23日04:33)

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