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完成したロボットの名前はずばり「アイガモロボット」、自走式自動水田除草ロボットだ。大きさは幅約300mmの円筒形で、両端に凸凹したタイヤがあり、後ろにしゃもじのようなものがついている。内部にはCPU、ギア、モーター、バッテリが入っている。
タイヤが回転して、しゃもじが地面を叩くことによって、雑草の種子が土壌に定着することを抑制し、雑草の発芽を防ぐのだ。「アイガモ農法だと、アイガモが自由に動くため、隅々まで行かないことがありますが、このアイガモロボットなら隅々まで雑草の種子を除去できるわけです」と同大学関係者。
使用時期は田植え後1週目から6週目までの間。これまでの実験では、雑草発芽を抑制でき、収穫量、品質とも従来通りであったそうだ。来年には一般の農家でこのアイガモロボットの実証実験を行う計画だ。
「なんとか2018年には市販化したいと考えています。ただ、製作するのに30万円かかっているので、これから量産化技術を確立して10万円ぐらいまでに下げていきたい」と同大学関係者は熱く語る。将来、こんなロボットが田んぼを動き回っている姿を見るかもしれない。
《山田清志》
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