東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の処分場建設を巡り、国が候補地としている栃木県塩谷町の国有林を現地調査した大槻憲四郎東北大名誉教授(地質学)が17日、報告会を開き「候補地は土石流の危険があり、国の選定方法は雑だ」と批判した。
調査は候補地の「返上」を表明している塩谷町が依頼し、4月に実施。大槻氏によると、候補地上流を流れる渓流の勾配などが土石流の発生条件を満たしていたという。
環境省は候補地を「土石流危険区域」など以外から選んだが、大槻氏は「人家のない場所は危険区域に指定されず、前提が無意味」と述べた。
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