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2018年7月17日火曜日

JavaのJDKがついに有償化!気になる金額や影響も徹底解説

勉強の為に転載しました。
https://www.sejuku.net/blog/63447


JavaのJDKがついに有償化!気になる金額や影響も徹底解説

長野 透
書いた人 長野 透

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プログラミング学習を覗き見
こんにちは!フリーランスの長野です。
Java10が2018年3月にリリースされました。
6ヶ月ぶりのアップデートですが、新しい機能が追加されています。
新しい機能もそうですが、特に話題になっているのが次のバージョンからのサポートポリシーの変更です。
また、次のバージョンJava11からJavaのJDKが有償になります。
この記事では、JavaのJDK有償化について
・そもそもJavaとは?
・JavaのJDK有償化の詳細とは?
・金額はいくら?
という基本的な内容から
・気になる影響は?
など具体的な内容についても解説していきます。
今回はJavaのJDK有償化について、わかりやすく解説します!

そもそもJavaとは?

Javaの有償化の説明に入る前に、まずはJavaについて簡単におさらいしておきましょう。
Javaは1990年代にSun Microsystemsが開発・発表したオブジェクト指向という考え方を取り入れた言語です。
2010年にOracleが買収し、Oracle製品の1つになりました。
Javaは家電やモバイル機器を始めとして、多くのデバイスに搭載されています。
国内でもスマートフォンなどに搭載されていて、アプリ開発を行うにはJava言語を使って開発することになります。

JavaのJDK有償化の詳細とは?

現時点(2018/7/11)での最新バージョンはJava10です。
Java10は2018年3月にリリースされましたが、そのリリースと共に大きな話題となっているのが、今回リリースされるJava10が無償で入手可能なOracke JDKの最後のメジャーバージョンであるということです。
Java10のリリースから6ヶ月後にリリース予定のJava11およびそれ以降のOracle JDKは、Oracleと有償サポート契約を結んだユーザーにのみ提供されるようになります。
その代わりJava11からはOracle JDKと同じ機能と品質を備えたOpenJDK無償版のJavaとしてリリースされます。
そしてもう一つ重要な点がサポートポリシーについてです。
メジャーバージョンごとのメンテナンス期間が、次のメジャーバージョンが出るまでの間となっています。
次のバージョンのリリース予定は2018年9月ですが、Java10のメンテナンス期間も2018年の9月までということになり、それ以降はリリースされなくなります。
Java9はJava10がリリースされたので、サポートが終了しリリースも終了しています。
またJava8も2019年1月以降は公開アップデートやサポートを終了すると発表しています。
ただし、Oracle JDK、OpenJDK共にLTS(長期サポート)版を3年ごとにリリースする動きがあるようです。
現在の予定ではJava11Java17がLTS版として設定されています。

金額はいくら?

こちらで発表されている金額について表にまとめました。
 ユーザー1人月額(円)プロセッサ価格月額(円)
Java SE Advanced Desktop4,800-
Java SE Advanced12,000600,000
Java SE Suite36,0001,800,000
また米Oracleが2018年6月21日にJava SE Subscriptionを発表しています。
こちらはユーザー1人月額2.50ドル(約2,800円)、プロセッサ価格月額25ドル(約28,000円)以下です。
Java SE Subscriptionについてはこちらに概要が掲載されています。
またJava SE Subscriptionでは2025年3月までJava8のサポートが宣言されました。
Oracle Java SEサポート・ロードマップ(2018年6月22日更新)
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html

気になる影響は?

JavaのJDKが有償化されることと6ヶ月ごとにバージョンアップされることで次のような影響が予測されています。
  • そもそもこれまでもバージョンアップに対応していないので影響は少ない
  • Oracleはセキュリティの脆弱性を懸念して常に最新版に更新することを推奨しています。
    しかし、バージョンアップを行うと正常かどうか動作のテストを行い、確認する必要があります。
    現状問題ないシステムをあえて不具合が発生する可能性も考慮してバージョンアップするかどうかは開発側、運用側、利用側の考え方によるところも大きいです。
  • 他の言語も含めて無償版へ移行する
  • Oracle JDKは2018年9月以降に有償化されるので、無償のOpenJDKを利用することも考慮しなければなりません。
    ただ、OpenJDKのサポート・ロードマップがまだ不明確な部分も多いです。
    また、無償で利用できる他のプログラミング言語に移行する場合は、これまでと同等のスキルを持った人材を新しく確保する必要があります。
  • 有償化されたOracle JDKをサポートありで使用する
  • これまで無償でしたから、今後は当然コストが発生します。
    コストは開発や運用、利用者の規模によって変わってきます
Oracle Java SEサポート・ロードマップでは、
企業や個人での利用に対して最善の判断をしていただきたいと考えています
というコメントを掲載しています。

他の言語への影響は?

無償で利用可能な代替言語としてMicrosoftのC#.NETなどが挙がっています。
C#.NETはJavaと同じように、オブジェクト指向を採用した言語でデスクトップアプリやWebアプリケーション、ゲーム開発などで利用されています。
Microsoftが開発しているプログラミング言語なのでWindowsだけで開発、利用が可能と思われがちですが、Mac OSやLinuxでも開発、利用することが可能です。
C#についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Androidの開発はKotlin?

Androidのアプリ開発にはJavaのJDKを使用します。
ということでAndroidのアプリ開発にも影響を及ぼします。
そこで無償でアプリ開発を行う手段として、JetBrainsが2011年に発表したKotlin(コトリン)が挙がっています。
2017年にはGoogleがAndroidアプリ開発のプログラミング言語として公式採用しています。
JavaとAndroidと100%相互運用可能というのが大きな特徴で、JavaのVM上でも動作します。
また、KotlinはサーバーサイドでWebアプリケーションを作成することも可能です。

まとめ

今回はJavaのJDK有償化について解説してきましたが、いかがでしたか?
2018年の9月以降にJavaのJDKは有償化されますし、バージョンアップも6ヶ月ごとに行われます。
この記事がこれからJavaを使って開発、運用、利用する際の判断の材料になれば幸いです。
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