https://news.mynavi.jp/article/20180611-computex29/
仮想通貨におけるマイニングのブームが続き、秋葉原では一時期、グラフィックスカードが極端な品薄状態になるほどだった。最近ではかなり改善され、価格も落ち着いてきており、日本でのブームは一段落ついた印象であるが、COMPUTEX会場ではあちこちでマイニング関係の展示を見かけたので、依然として需要は根強いようだ。
ASUSは、なんとグラフィックスカード20枚を接続できるというマザーボード「H370 Mining Master」を出展、実際に稼働しているデモ機でアピールしていた。すでに、PCI Express x1スロットを3列配置することで、合計19スロットに対応した製品は発売されていたが、このモデルはUSBコネクタを流用することで、4列×5段の高密度実装を可能にした。
デモ機では、Radeon RX 470×12枚と、P104×8枚を搭載。ドライバの制約のため、こういった2種類構成にならざるを得ないが、この制約は他の製品でも同様である。気になる日本での発売時期は未定とのこと。
BIOSTARは、ゲーミングとマイニングを合わせた「GaMiner」というコンセプトを打ち出し、アピールしていた。通常はマイニングPCとして利用するが、せっかくハイエンドGPUを使っているのだから、たまにゲームもしよう、ということらしく、マイニングPCのMODマシンを展示していた。
またマイニング向けのマザーボードとしては、「TB360-BTC D+」を展示していた。基板上に、PCI Express x16形状のスロットを8つ搭載(帯域はx16が1つで残りは全てx1)。基板は変則的な長い形になるものの、ライザーを使わずに、2スロット厚のグラフィックスカード8枚を直接搭載できるというメリットがある。
ちょっと変わったところでは、Cominoというキプロスの企業が展示していた水冷マイニングPC「N1」が面白かった。P106-100グラフィックスカードを8枚内蔵するが、水冷化したことで、45.9×63.5×17.5cmというコンパクトなボディを実現、家庭にも導入しやすいとアピールする。価格は4,999ユーロで販売中。
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