https://neovisionconsulting.blogspot.com/2021/07/ted-bill-gates-innovation-to-zero.html
TED Bill Gates: "Innovation to Zero"
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エネルギーの価格にも 大きな意味があります 何か一つだけ価格を下げて 貧困を減らせるとしたら 間違いなく エネルギーを選択することでしょう エネルギーの価格は時代とともに低下してきています まさに 先進文明はエネルギーの進歩をその基礎としています 石炭革命によって産業革命に火がつきました また 1900年代にすでに 電力価格は急激に低下しています だからこそ 冷蔵庫やエアコンを使い 新素材を創り出し いろいろなことが可能になっているのです 豊かな世界では 電力によって素晴らしい環境がもたらされています しかし価格が低下すると - たとえば価格を半分としてみましょう - 別の制約に直面します CO2に関する制限です
次に効率(efficiency)Eはサービス当たりのエネルギー量です この点に関しては良いニュースがあります 上昇していないのです 照明に関する多くの発明や 新しい照明方法 新タイプの自動車 従来とは異なる建築方法 必要なエネルギーを大幅に引き下げることができる サービスがたくさんあります 中には90%も削減できるサービスもあります しかし一方で 化学肥料の製造や 航空輸送のように 削減の余地がほとんど無いサービスもあります しかし楽天的に考えれば 1/3 ないし おろらく 1/6 に削減できるはずです しかし この最初の3つの変数だけでは 最良の場合でも260億トンを130億トンに削減できる程度でしょう それ以上の削減は望めません
様々の工夫をこらしたソリューションを集めてみました しかし あまり納得できるものではありません ソリューションは一つであるとは限りませんが 規模が非常に大きく 信頼性が非常に高くなくてはなりません 人々は様々な方向に進もうとしていますが 大きな成果を得ることができるのは5つだけだと思います 波 地熱 核融合 バイオ燃料は含めていません ある程度の貢献は見込めるでしょう 期待を上回ってくれるのであれば それに超したことはありません しかし ここでお話ししたいことは この5つに注力せねばならないということなのです 手強そうだからといって 一つでも諦めることはできません どれも大きな課題を有しているからです
まず 化石燃料の使用について考えましょう 石炭や天然ガスを燃焼させることです 行うべきことは単純に思えるかもしれませんが 単純ではないのです 煙突から出るCO2をすべて取り去り 与圧して液体化し どこかへ保管しなければなりません じっとその場に留まってくれと祈ります 60%から80%のレベルで この処理を行う試験運用を行っています しかし 100%を達成するには工夫が必要なのです また 大量のCO2をどこに保管すべきかを合意することも難関となります 非常に長期にわたる課題であることが最も難しい点でしょう 誰が保証できるのでしょうか? 原子力やその他 従来の廃棄物と比較して何十億倍にもなる 廃棄物を誰が保証してくれるのでしょうか? それほどの量なのです 非常に難しい挑戦です
残りの3つについては まとめてあります よく 再生可能エネルギー源と呼ばれているものです 現実のところ これらは燃料を必要としない点では優れていますが 不利な点も持ち合わせているのです ます こういった技術で収集できるエネルギー密度が 発電所に比べ著しく低い点です エネルギー農場であり 広大な面積が必要になります 普通に思いつく発電所の何千倍もの面積が必要なのです また 安定した供給源でもありません お日様は毎日 一日中 照っている訳ではありません 風も常に吹いているわけではないのです もし こういった供給源に頼るとすると それを利用できない間 エネルギーを得る 別の手段を用意しなければなりません コスト上の大きな問題となります エネルギーを送信する上での課題もあります 例えば 供給源が国外にあるとすると 技術上の課題が発生するだけでなく エネルギーを国外から得るリスクも考慮が必要になります
また 貯蔵に関する課題もあります この問題を検討するために あらゆるタイプのバッテリを チェックしてみました 自動車用 コンピュータ用 携帯用 フラッシュライト用など様々なバッテリを調査したのです 世界規模で必要になる電力量と比較してみました 現在入手できるバッテリをすべて集めても 必要なエネルギーを10分供給することができません つまり劇的な技術革新が必要なのです 現在私たちが採っているアプローチに比べ 百倍単位で貯蔵能力を改善できるような技術革新です 不可能ではありませんが 容易なことではありません 不安定な供給源からエネルギーを得る場合 必要量の20%から30%が上限になるでしょう 100%頼るとなると 驚くべき「奇跡の」バッテリが必要になるのです
では どう進めてゆけばよいのでしょうか 正しいアプローチは何でしょうか? マンハッタン計画でしょうか? どうすれば目的が達成できるのでしょうか? この問題に取り組む企業が数多く必要です 数百でしょう 5つの方法にそれぞれに 最低でも100人が取り組む必要があります 多くはクレイジーだと言われるでしょう それで構いません このTEDグループの中にも 既にこの方向に進んでいる多くの方々がいます ビル=グロスが持っている会社の中に eSolarがあります この会社は優れた太陽熱の技術を有しています ビノッド=コースラは数十社に投資をしていますが 優れたビジネスを行っており 将来の可能性もあります 私も協力しています ネイサン=ミアボルドと私は ある会社を支援しています 驚かれるでしょうが 原子力利用のアプローチを採っている会社です モジュラー型や冷却型など 原子炉に関する技術革新がありました この産業においては技術革新は以前からストップしています 従って 優れたアイデアが放置されているという考えは的外れではありません
99%を燃料として使用することで コスト面で劇的な改善が得られます 燃やしているのは廃棄物であり 既存の原子炉でできる すべての残留廃棄物を燃料とすることができるのです 廃棄物を懸念するのではなく 利用するのです 優れた方法です ウランを取り込んで燃焼します ローソクのようなものです 丸太のようなものがあります 進行波炉と呼ばれています 燃料の面では これが解決策となります ケンタッキー州で撮影した写真です 99%にあたる 残留物です 燃料として利用できる部分は取り去られていますので 劣化ウランと呼ばれます アメリカに数百年間 エネルギーを供給できます 低価格の方法で海水を濾過するだけで この惑星が未来永劫必要とする量の燃料を入手できるのです
課題も多く存在します しかし これは数多く存在する 我々が推進すべき アイデアの一例に過ぎません 自分をどうやって評価すべきでしょうか? 通信簿をどう作れば良いのでしょう? まず最終目標について考えた後 その中間地点を振り返ってみることにしましょう 2050年に80%の削減という表現をよく聞きます これは非常に重要で 我々が目指すところです 残りの20%は貧しい国々で使い切ることになるでしょう 農業もあります 林業やセメントの問題は片付いていると思います ですから 80%を達成するには 中国のような国々を含む先進国は 発電の方法を完全に変えてしまわなければなりません さらに成績を上げるため 排出量ゼロの技術を展開しています すべての先進国での技術展開が完了し その他の国々にも展開をしているとことです これは非常に重要です 通信簿の観点となります
では何をすればいいのでしょうか? 何を推進してゆかなければならないのでしょうか? さらに研究資金を得る必要があります コペンハーゲンのような場で国々が集まった際には CO2についてのみ議論してもだめなのです イノベーションのアジェンダについて議論すべきです 革新的なアプローチに対する 支出があまりに低いことに愕然とすることでしょう 炭素税やキャップ=アンド=トレードのような市場に対するインセンティブが必要です 価格によって信号を発信すべきです メッセージを発信しなければなりません この対話をさらに合理的で 理解を得られるものにしなければなりません それには政府が採るステップも含まれます これは非常に重要な願い事であり 必ず成し遂げられると思っています
BG:エネルギー革命は最も重要なことです もし環境問題がなかったとしても それは変わりません 環境問題は単に エネルギー革命の重要性を大きくしているだけです 原子力の分野では他にもイノベータが存在します 我々と同じくらい良い仕事をしているかどうかは分かりませんが モジュラー型で 別のアプローチを採っている人々もいます 冷却型もありますが 難しそうです 我々も難しそうと評価されるかもしれません 様々な型の原子炉がありますが 素晴らしい点は ウランの分子が 石炭などに比べて 百万倍ものエネルギーを有しており もしマイナスの面を克服できれば つまり放射能の問題ですが 環境への影響やコスト 土地の有効利用などの面での 効率といった観点から 他とは比較にならないでしょう
BG:そういう状況というのは 食べ過ぎて 心臓発作を起こしてしまったようなものです どうしますか?心臓手術が必要かもしれません 地球工学と呼ばれる一連の研究があります 温熱効果を遅らせる様々な技術があり 20年か30年の時間的猶予を与えてくれるでしょう これが一種の保険となります 必要なければ良いと思います 中には 保険なんて掛けない方が良いという人もいます 保険があるから 怠惰な生活を続け 食べ続けるのだ 心臓手術で助かるだろうと考えるからだ というのですが― 問題の重要性を考えれば 良い考えには思えません しかし 地球工学についての議論も始めておくべきでしょう 状況が予想より早く悪化したり 技術改革が予想より遅い可能性もあるのですから
BG: 実際のところ R&Dに関する支出では 米国は現在より年間100億ドル多く支出するべきです 驚くような金額ではありません 他のことが犠牲になるわけではないのです 経済的に価値がないものに対して出資を行っている それなら 分別のある人が反対するのも理解できます 私も無駄遣いだと思うでしょう ゴールも間近で習熟曲線に従った投資が 価格を下げていくのです 可能性のあることに もっと挑戦して 価格を下げるべきだと信じています このトレードオフで エネルギーの価格が上昇したとして 豊かな人々には問題にならないでしょう ここにいる人は5倍を支払えるはずですし それでもライフスタイルは変わりません 問題は20億の人々です
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