原子力規制委員会は3日、東京電力福島第一原子力発電所で汚染された雨水をためるためのタンクに、地下貯水槽内の高濃度の汚染水を、東電が報告せずに混ぜていたことを明らかにした。
規制委事務局は「報告しなかったことは法令違反ではない」と説明するが、田中俊一委員長はこの日の定例会合で、「東電は(汚染水の)管理ができていない」と厳しく批判した。
タンクにつながったホースから汚染水が5月下旬に漏れたトラブルで、規制委が東電に詳しい状況を問い合わせたところ、未報告が判明した。
規制委によると、地下貯水槽は、東電が高濃度汚染水をためるために原発敷地内に造ったが、2013年4月に汚染水が貯水槽外に漏れた。このため、東電は貯水槽内にたまっていた汚染水の大半を抜き取ったが、一部が地下水と混ざった状態で残っていた。
2015年06月04日 09時04分Copyright © The Yomiuri Shimbun
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