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2015年8月6日木曜日

「がん治療に変革を」日本発のがん免疫阻害薬:ニボルマブはBRAF遺伝子変異の 有無にかかわらず有効


「がん治療に変革を」日本発のがん免疫阻害薬:ニボルマブはBRAF遺伝子変異の有無にかかわらず有効であったという検証結果が発表されています。

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ニボルマブ(薬剤名:オプジーボ)は、進行期メラノーマ(ステージIII・IV)の患者において、細細胞内の信号伝達と増殖に関係しているBRAF遺伝子変異の有無にかかわらず有効性であり、また、免疫チェックポイント阻害薬:イピリムマブの治療歴による影響もなかったことが、英国王立マースデン病院のJames Larkin氏らにより報告されています。

検証内容

研究チームは今回、切除不能なステージIII、IVの成人メラノーマ患者(440例)を対象として、BRAF遺伝子変異の有無と 抗PD-1:ニボルマブの関連検証をおこなっています。

ニボルマブは2週ごとに0.1・0.3・1.0・3.0・10.0mg/kg(83%の患者が3.0mg/kg)を60分以上かけて静脈内に投与する形。増悪、有害事象による中止、脱落、または試験終了時までこれを続けています。

結果

結果、客観的奏効率(がん腫瘍の喪失)は、BRAF阻害薬による前治療歴、イピリムマブによる前治療歴、腫瘍のPD-L1発現状況による差は見られていなかったとのこと。
奏効期間 中央値は、BRAF野生型群14.8ヵ月(95%:11.1~24.0ヵ月)、BRAF変異陽性群11.2ヵ月(95%:7.3~22.9ヵ月)で、がん消失に至る期間の中央値は、両群とも2.2ヵ月となっています。

出典:JAMA Oncology誌(2015年7月1日号掲載)


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