アップルのQuickTime技術の共同制作者で、ビデオゲームのストリーミングサービスを提供するOnLiveを創業したSteve Perlman氏は、私たちが現在利用している1,000倍も速い、超高速無線サービスを提供しようとしているようです。
1,000倍速い無線接続、pCell
Perlman氏は超高速無線サービスを実現する新たな会社、Artemis Networksを設立し、pCellと呼ばれる新たな無線技術を展開しようとしています。
この技術ではpWaveを搭載した無線アンテナが、スマートフォン、タブレットなどのデバイスをネットに接続する、pCellと呼ばれる小さな「泡」のようなエリアを形成するようです。
スタジアムなどで劇的に高速化
また、これまでのように、同じセル内でインターネット接続の帯域幅を共有する必要がないため、スタジアムやイベント会場など、多くの人が一堂に集まる場所でのインターネット接続が、劇的に高速化されるとArtemis Networksは説明しています。
Nokiaが実地テストを実施
今回Nokia Networksは、超高速無線接続の技術を持つArtemis Networksと覚書を締結し、スタジアムを初めとする非常に多くの無線接続帯域を必要とする場所で、同社の技術テストを行うことに同意したようです。
pCell、ユーザーと共にセルが移動
同社の技術を搭載したpWave無線アンテナが作る「泡」エリアはpCellと呼ばれ、理論的にはユーザーの持つスマホなどのデバイスと同じように移動するパーソナルなセルとなります。これは一度に何百や何千の人が同じセルで帯域幅を共有し、接続スピードが遅くなったりする現在の接続方法とは全く違い、理想的な方法だと考えられます。
理論的には理想的な方法
Nokia Networksの技術担当役員、Hossein Moiin氏は当初この技術を信じていなかったそうですが、理論を検証した結果、同社はArtemis Networksの技術を実際にテストしてみることに決めたようです。
Moiin氏は、「この技術は非常に有望で、理論的には非常に大規模に展開できる可能性がある」と述べています。もしpCellが機能しなかった場合には、MITで開発されている同様の技術を研究するつもりだとも述べています。
米国キャリアとも提携
Artemis Networksの技術は、今回のNokia Networksではテスト段階ですが、Perlman氏は既にアメリカのキャリアともpWaveアンテナ技術について契約を交わすところだとも述べており、超高速な無線接続の実現は予想以上に早いのかもしれません。
Source : The Verge
(リンゴバックス)
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