パリ同時多発テロ事件で、実行犯の1人はシリア国籍のパスポートを所持していたことから、「難民」としてヨーロッパに入ってきた人物の可能性が高まっています。
(横地明子記者報告)
シリア国籍のパスポートは、パリ郊外のスタジアムで見つかった自爆した実行犯3人のうち、1人の遺体の近くから見つかりました。記録では、ギリシャ東部のレロス島で「難民」として通過、10月3日にフランスに入国しています。地元の検察は、今回の事件は3つのグループに分けられた組織的な犯行だったとみています。実行犯は合計7人で、現地メディアによりますと、このうちの1人が1990年生まれのシリア人で難民として入国したとみられます。今回の犠牲者は現在までに129人に上っています。
一方、オバマ大統領はテロ事件を受けて、14日、国家安全保障会議を開きました。ホワイトハウスによりますと、フランス政府が過激派組織「イスラム国」による犯行だとしていることについて、「否定する情報はない」として、アメリカも「イスラム国」の犯行との見方を示しています。フランスの隣のベルギーでは、この事件に使われた車を借りたとみられるフランス人ら3人の身柄が拘束されていて、捜査の範囲はベルギーにまで広がっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿