脳腫瘍
- 2014年12月、脳腫瘍の患部に遺伝子組み換えヘルペスウイルスを注射して治療する臨床試験を始めた。
- これまでの臨床研究では、副作用はほとんど無く、治療効果も確認できた。
- 東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授
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肺ガン・膵臓ガン
- 天然痘の予防接種に使われていたワクシニアウイルスを使って「肺ガン」や「膵臓ガン」を治療する技術を開発した。
- 遺伝子組み換え技術で、ガン細胞にだけ感染した時だけ増殖し、正常な細胞では増殖できないようにした。
- 腹部に人間の膵臓ガン細胞を注入したマウスで実験。
- ガン細胞の90%以上が死んだ。
- 中村准教授は“もとはワクチン用のウイルスなので安全性は高い”と語る。
- 鳥取大学の中村貴史准教授
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乳ガンを対象。
- 麻疹ウイルスの一種が乳がん細胞の表面にある「PVRL4」というタンパク質にくっついて感染することを見つけた。
- 乳がん細胞だけで増殖し、正常な細胞には感染しないようにウイルスを遺伝子操作した。
- 人間の乳がんを移植したマウスに注射すると、ガンはほとんど増殖せず、病巣のガン細胞のほとんどが死滅した。
- 健康なサルやイヌに投与しても副作用は出なかった。
- 東京大学の甲斐知恵子教授
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乳がん・肺がん
- 2016年、甲斐知恵子・東京大学教授
- 麻疹ウイルスを使いガン細胞を攻撃する治療法を開発した。
- マウス実験で、乳がん細胞や肺がん細胞に効果があった。
- ガン細胞の表面にある「ネクチン4」という部分を目印に、麻疹ウイルスがガン細胞に入る。
- 直後に増殖して細胞を壊す。
- 麻疹ウイルスは白血球などにも感染するが、遺伝子組み換えで白血球を認識できないようにした。
- 研究チームは、ヒトの乳がん細胞や肺がん細胞をマウスに移植し、40日後の腫瘍の体積を調べた。
- その結果、ウイルスが作用した腫瘍は大きくならなかった。
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