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(2016/3/11 12:50)
フリービット株式会社は10日、顧客オフィス内に従来のPBX(構内交換機)を設置することなく、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンで内線通話機能や固定電話番号による発着信を実現する、法人向けクラウド型PBXサービス「モバビジ」を発表した。
モバビジは、専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンと、NTT東西の「ひかり電話」、フリービットのクラウドPBXを組み合わせることで、スマートフォンを会社の内線電話として利用できるようにするサービス。
専用アプリケーションをインストールしたスマートフォン間の通話が内線通話となり、外出先のスマートフォンとオフィス間においても、通話料無料の内線通話が可能になる。また、外線発信に関してもひかり電話の通話料金が適用されるため、通常の携帯電話の通話料金に比べて割安となり、利用ケースによっては最大78%の通話料金が削減できるとしている。
オフィス内に設置されたNTT東西のひかり電話を活用するため、新たな回線工事は発生せず、電話番号についても現在利用中の番号を引き続き利用可能。PBXをクラウド化することにより、PBX設置スペースの削減はもちろん、機器費用、保守/運用費用が不要になり、導入や運用に携わるエンジニアのリソースを他の業務に活用できる。
専用アプリケーションをインストールするだけで、社員の個人所有の端末を会社携帯として利用することが出来るため、社員に貸与するスマートフォン端末代金や基本料などの費用負担がなくなる。また、専用アプリケーションには電話帳、留守番電話、転送などのビジネスで活用する様々な機能が搭載されているため、外出時における生産性の向上が期待できるとしている。
フリービットでは、独自技術のEmotion Linkをはじめとした最新の技術を活用し、音声通話に最適なネットワーク経路の確立と、スマートフォンの端末内遅延を最小化する技術を組み合わせることで、ビジネスユースの通話品質を満たしたビジネスホンサービスを開発した。
ネットワーク構成においては、NTT東西が提供するNGNとフリービットのMVNO網を接続し、音声データのみをクラウド型PBXを経由しないP2P通信にすることで、サーバー遅延の影響を最大限に排除したネットワーク経路を確立。加えて、音声の端末内遅延の事象が確認されているAndroid端末においては、音声データを分割する独自機能を専用アプリケーションに実装することで音声遅延を軽減し、総合的な通話品質の向上を図った。
現在、モバビジの対応OSはAndroid 4.2以上(Android 6.0未対応)で、iOS向けアプリは4月以降の提供を予定している。フリービットでは今後、アプリケーションの対応OS、OSバージョンの早期追加や、従来の電話機と同じような操作性・機能を持つクレードルの提供など、サービスラインアップを拡充するとしている。
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