PHSは過去の遺物へ…?
ウィルコムなき後、ワイモバイルが引き継ぐ形で、日本国内ではPHSのサービスが提供されているものの、海外では完全停波の憂き目に遭ってしまったところもあります。とりわけ香港では異例の禁止措置が発効するため、PHSユーザーは要注意ですよ。
在香港日本国総領事館は「香港でのPHS機器の所持禁止に関する注意喚起」を特別に発表。香港で使用されてきた1895~1906.1MHzのPHSの周波数帯は、ゴールデンウィーク明けの2016年5月10日でライセンス免除が撤廃。同日付けで、香港においてPHS機器を使ったり、所持しているだけで、なんと最高で5万香港ドル以下の罰金または2年間の禁固刑が課されることになります!
PHSは、日本で開発された中短距離のモバイル無線通信技術で、香港には1997年に導入され、主にコードレス電話での採用が進んだ。しかしながら、PHSは香港では伸び悩み、すでに一般市場向けに対応製品が販売されなくなってから長い期間が経過した。
香港の通信事務管理局弁公室(Office of the Communications Authority)は、このように説明し、香港でPHSのために使用されてきた無線周波数帯の開放政策を発表。すでに3年前から香港内では、このPHSサービスの終了に伴う告知が出されてきたものの、日本のPHSユーザーが香港へ知らずに渡航して、70万円を超える罰金刑の対象になってしまったりしないよう、改めて在香港日本国総領事館は注意をよびかけていますよ。
それにしても、日本で普通にPHSをメインの携帯電話として使っているユーザーにとっては、携帯電話サービスとしてのPHS打ち切りのみならず、所持しているだけで違法行為に該当する国があるだなんて、まさに寝耳に水かもしれません。サービス終了の最大原因はPHS利用者の減少ということですから、日本国内でも同じような流れにならないことを願うばかりでしょうかね〜。
(湯木進悟)
0 件のコメント:
コメントを投稿