【AFP】イラクのハイダル・アバディ首相は9日、イラク軍がモスル奪還作戦の要衝として利用できる重要な空軍基地をイスラム過激派組織「イスラム国」から奪還したと発表した。
奪還したのはモスルから約60キロ離れたケイヤラ空軍基地。アバディ首相は声明の中で「モスル解放作戦のための重要拠点となる」と述べ、モスルが位置する同国北西部ニナワ州の住民に「(州内の)各都市の解放に向けた準備」をするよう呼びかけた。
イラク軍は先月末に首都バグダッドの西50キロにある都市ファルージャをISから奪還しており、ISにとって大きな痛手となっていた。ファルージャの奪還を受けて、作戦の焦点はイラク北西部に移っている。
ISは2014年に制圧したバグダッドの北方および西方地域のかなりの部分をここ数か月間で失った。
アバディ首相が9日に出した声明によると、イラク政府軍は過去数日間でモスルに向け100キロ前進したという。同首相は、「これはテロリスト集団に対する重要な報復だ。私たちはもうすぐやつらを粉砕してこの国から一掃する」と述べた。
一方IS側は、戦場での敗北を埋め合わせるためイラクの一般市民、特にイスラム教シーア派を狙った攻撃を繰り返している。専門家らは、ISが支配地を失うにつれて自爆攻撃が増えるだろうと警告している。【翻訳編集】AFPBB News
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