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2016年12月1日木曜日

カジノ法案:2日採決へ…自民提案、公明は容認 衆院委


毎日新聞

 自民党は1日、衆院内閣委員会理事懇談会で、議員立法の「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)について2日の委員会採決を提案した。公明党は慎重審議を求めて提案を持ち帰ったが、最終的には採決を容認する方向だ。自民党は同日中の採決に踏み切り、今国会成立を図る構えだ。

 理事懇では、民進、共産両党が2日の委員会開催に反発し、秋元司委員長(自民党)が職権で質疑実施を決めた。採決は決まらなかったが、秋元氏は記者団に「与野党で合意に向けて議論してもらい、2日朝に私なりに判断する」と語った。

 自民党は今国会成立に向け、参院で審議時間を確保するには、2日の委員会採決が望ましいと判断している。公明党も「採決は仕方ない」(党関係者)との判断に傾いている。

 一方、公明党は1日の党会合で法案に関する協議を続けたが、意見はまとまらず、対応は執行部一任となった。党幹部の一人は「自民幹部から『自主投票にしてくれれば御の字だ』と言われた」と明かす。自民と異なる対応も取りにくく、党執行部は「自主投票」か「賛成」のいずれかを選ぶ方針だ。2日の採決を念頭に、2日午前までに対応を決める。

 民進党も1日、党内議論を始めたが、依存症対策などを精査する必要があるとして賛否の判断を保留した。自民党が2日に委員会採決した場合は、欠席か退席するなどして採決を棄権する構えだ。【高橋恵子、樋口淳也】

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