【AFP】世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」に出展している米新興企業ハイパーループ・ワンは6日、超高速交通システム「ハイパーループ」の試験走行を行うために挙がっている世界の候補地一覧を公表した。
現在残っている35の候補地の中には、米国の11か所の他、オーストラリアのシドニー─メルボルン間、中国の上海─杭州間、インドのムンバイ─デリー間、英国のロンドン─エジンバラ間などが挙がっている。
また、CESに出席していた同社の共同創業者でエンジニアリング担当社長、ジョシュ・ジーゲル氏はAFPに対し、ドナルド・トランプ次期米政権の方針について触れ「米国内のインフラを復活させようという話は多く出ている。そういう計画ならば、わが社が次期政権と一緒に仕事を始める可能性は十分にある」と述べた。
一方、アラブ首長国連邦のドバイは昨年、ハイパーループ建設の実行の可能性を調査することで同社と合意済みだ。ハイパーループならば、ドバイと首都アブダビ間の移動時間を十数分程度に短縮できる可能性がある。
同社幹部らによれば現在、ハイパーループの試験システムは米ラスベガス郊外の砂漠に建設されている。
同社がCESに出展した理由の中には、自動運転車業界との提携が視野に含まれているという。ニック・アール上級副社長によれば、自律走行車とハイパーループのシステムを相互運用し、車両を人なども乗せるカプセルに入れ、ハイパーループ内部で走らせれば、瞬時に遠方へ移動できる可能性をアピールしたいという。
アール氏は「自動運転のウーバーをハイパーループによって反対側へ送ることもできるだろう。交通輸送におけるブロードバンドのようなものだ」と述べた。
ハイパーループ・ワンは、米電気自動車メーカーのテスラモーターズと米宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者である大富豪、イーロン・マスク氏の構想をもとに立ち上げられた企業。
ハイパーループは、減圧された円筒内部でカプセルをレールに沿って時速1200キロで走らせるシステムだ。同社では、旅客機よりも安全で、高速鉄道よりも建設・メンテナンス費用が安く、1人当たりのエネルギー使用量は自転車に近いとうたっている。【翻訳編集】AFPBB News
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ハイパーループは、次世代リニアモーターカーで、時速は最大2倍の1200kmらしいです。
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