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ベルーナ、自動化で仕分け人員を7割削減
ベルーナは2014年から稼働した「ベルーナ吉見ロジスティクスセンター」(埼玉県吉見町)で物流コストとリードタイムの削減に効果を上げている。自動倉庫など最新鋭設備を導入しており、こうした機器で効果を発揮、人件費を含めた物流コストは16年3月期で前期比6・2億円改善した。
同社には従来、総合通販事業で物流倉庫を3カ所、外部倉庫を含めると10カ所以上のセンターがあり「横持ちも多く、コストがかかっていた」(森田篤史執行役員ディストリビューション本部長兼業務推進室理事)。
そこで新センターの開設を計画。設計思想は「歩かせない」、「考えさせない」、「判断させない」に置き、作業人員の即戦力化、管理人員の最小化を実現した。この設計思想を具現化するのは自動倉庫やマトリックスアソートシステムなど新鋭機だ。
自動倉庫エリアではABC分析でランク付けし、出荷にヒットした商品を下段の3段、上段には出荷にヒットしない商品を保管しており、棚間の移動はスタッカクレーンで自動入れ替えを実施している。
どこに商品を格納するかの判断は倉庫管理システム(WMS)が割り当て、毎日更新している。現在のところ自動倉庫エリアでの「ピッキングは9割」に及ぶという。
ピッキングされた商品は1階のマトリクスアソートシステムに運ばれる。ここでは300人分を一括で仕分けしている。担当エリアごとに人員は通常16人を配置、作業人員はバーコードで商品をチェックしており、最終的にトレイに乗せて仕分けが完了する仕組みになっている。
この結果、午前11時までに受注した商品は当日出荷を実現。人員は仕分け部分だけをみると7割程度削減できたという。従来の体制では人力に頼るところが大きかった。結果として年間で物流コストは6・2億円を改善した。人手不足がいわれ、人材確保が難しくなる中、先端機器は同社の効率化に貢献している。
(文=さいたま・森谷信雄)
同社には従来、総合通販事業で物流倉庫を3カ所、外部倉庫を含めると10カ所以上のセンターがあり「横持ちも多く、コストがかかっていた」(森田篤史執行役員ディストリビューション本部長兼業務推進室理事)。
そこで新センターの開設を計画。設計思想は「歩かせない」、「考えさせない」、「判断させない」に置き、作業人員の即戦力化、管理人員の最小化を実現した。この設計思想を具現化するのは自動倉庫やマトリックスアソートシステムなど新鋭機だ。
自動倉庫エリアではABC分析でランク付けし、出荷にヒットした商品を下段の3段、上段には出荷にヒットしない商品を保管しており、棚間の移動はスタッカクレーンで自動入れ替えを実施している。
どこに商品を格納するかの判断は倉庫管理システム(WMS)が割り当て、毎日更新している。現在のところ自動倉庫エリアでの「ピッキングは9割」に及ぶという。
ピッキングされた商品は1階のマトリクスアソートシステムに運ばれる。ここでは300人分を一括で仕分けしている。担当エリアごとに人員は通常16人を配置、作業人員はバーコードで商品をチェックしており、最終的にトレイに乗せて仕分けが完了する仕組みになっている。
この結果、午前11時までに受注した商品は当日出荷を実現。人員は仕分け部分だけをみると7割程度削減できたという。従来の体制では人力に頼るところが大きかった。結果として年間で物流コストは6・2億円を改善した。人手不足がいわれ、人材確保が難しくなる中、先端機器は同社の効率化に貢献している。
(文=さいたま・森谷信雄)
ファシリテーター
日刊工業新聞 記者 森谷 信雄 | |
自動倉庫は良く出来ている。最近は棚が動いて手元にやってくるシステムもある。しかし、物流センターは求めるサービスによって、また扱う商品によって設計が違うと思う。 |
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