関西電力高浜原発2号機(福井県高浜町)で安全対策工事の準備に使われていた大型クレーンが転倒した事故で、原因を調査中の関電に対し、現場を監督していた元請けの大成建設(東京)が「暴風警報の発令を認識していなかった」と答えていることが4日、関係者への取材で分かった。
暴風警報は事故の約5時間前に出されていた。関電は事故前に警報に気付いたが、大成建設に伝えなかったという。マニュアルでは風速が30メートルを超すと予想される場合、アームを畳むよう求めており、安全意識の甘さが浮き彫りになった形。管理体制の見直しが求められそうだ。
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