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長時間労働抑制や働きやすい職場環境作りのため、多くの企業がさまざまな取り組みを行っている。ハウスメーカーの三井ホームはBGMサービスを利用し、終礼前に『ロッキーのテーマ』を流している。導入前と導入後の半年間を比較すると、約24%の残業時間削減に成功したという。
この取り組みはUSENが提供する「Sound Design for OFFICE」を活用したもの。オフィスを快適な環境にするため、BGMを「集中力向上」「リラックス」「リフレッシュ」などに分類し、目的にあった音楽を流すことができるサービスだ。その中に『ロッキーのテーマ』を流し続けるチャンネルがある。
残業せざるを得ない人を応援するために「ロッキー」採用
三井ホームは「社内がシーンとしている状況があるため、リラックスして会話できるような柔らかい空気を作りたい」と、2014年10月、本社の総務・広報・経理・人事部で同サービスを導入した。現在では、営業推進部でも導入されている。
始業時間の少し前にはヒーリング系の「朝のオフィス・ミュージック」、昼の時間帯は「彩食BGM」、午後には「Concentration~働く人の集中力UP」など、時間帯に適したチャンネルを流しているが、定時を意識し終礼を定着させるため、終礼前には『ロッキーのテーマ』が流れるのだという。『ロッキーのテーマ』を選んだのは、定時後に仕事をする人のやる気を起こすような曲に、とのことだそうだ。
その結果、2015年に執務環境について社内調査を行ったところ、「部署で終礼を行っている」と回答した人は実施フロアで83.6%と、当時実施していなかったフロアの29.3%と比べ、54.3ポイントも高い結果となった。
実施フロアの人で「ロッキーのテーマにより終礼が定着した」という人は65.6%となり、「終礼を行うことが残業の削減につながっていると思う」と答えた人は92.7%に上っている。
休日のオフィスで『ロッキー』を流し、休日出勤を阻止する企業も
キャリコネニュースの取材に同社広報担当は「たしかに実施フロアから非実施フロアに異動したら終礼がなくなり残業が増えた、という声もあります」と話す。
「終礼では課ごとに全員の帰宅時間を確認し、残業や仕事の配分などの調整を行います。終礼の実施が残業抑制に繋がっており、『ロッキーのテーマ』がその意識付けになっていると考えています」
また同担当者は「『ロッキーのテーマ』もそうですが、時間帯でBGMが変わるので『あと3時間で就業時間だからこうしよう』など非常にメリハリのついた働き方になったという声もあがっています」と言う。
「実施から3年、私たちはロッキーが流れたら『終礼の時間か』としか思わなくなりましたが、転勤で本社に来た人はやはりびっくりするようですね」
同社は他にも残業削減策として、終業後のパソコン使用を規制するシャットダウンシステムの導入やノー残業デーの推進を行っているが、「残業時間削減は、音楽のウェイトが高い」と実感しているそうだ。サービスを提供するUSENの広報担当も、
「三井ホームの例から『ロッキーのテーマ』を採用した企業も複数社います。休日出勤対策として、休日のオフィスで1日中『ロッキーのテーマ』を流し続けている企業もあるようですよ」
と話していた。
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