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【東方新報】世界的な高級ブランドが相次いで「リアル」店舗を閉鎖し、代わりにインターネットでの販売に乗り出している。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は7月20日、中国でオンラインショッピングサービスを実施することを正式に発表した。一方で、実店舗を2015年から閉鎖するようになっている。
ルイ・ヴィトンのオンライン店舗の商品や価格は直営店と同じで、配達料金が無料だ。中国市場で全面的な電子商取引を開始した伝統的な高級ブランドは、コーチ(Coach)、バーバリー(BURBERRY)、グッチ(GUCCI)に次いで4番目だ。業界内の情報によると、プラダ(PRADA)も今年の第3四半期から中国の公式サイトでオンライン販売を開始するという。
eコマース重視の販売方針に変更
ルイ・ヴィトン中国公式サイトのオンラインサービスでは、ハンドバッグ、シューズ、洋服、ジュエリーや香水など、トレンドのシリーズ製品を網羅する。現在は北京(Beijing)、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)など12都市がオンラインショッピングサービスを実施、その後も増える予定だ。
世界的な高級ブランドの「閉店ラッシュ」は、2015年から中国内で広がりつつある。同年には、ルイ・ヴィトンが1週間のうちに広州、ハルビンとウルムチ(Urumqi)の3か所の閉店を発表。その直後の2016年上半期には、太原(Taiyuan)、天津(Tianjin)など3店舗の閉店、その後もまた南寧の店舗が閉鎖し、業界関係者を驚かせた。ルイ・ヴィトンが、大都市と地方都市で同時に規模を縮小していることになる。
中国最大の商業不動産サービス会社「RET睿意徳中国商業不動産研究センター」の統計によると、ルイ・ヴィトン、グッチなど11の高級品ブランドが2015年だけで計34店舗を閉め、新規オープン店舗数はわずか14店にとどまった。中国本土市場のあるデータによると、翌2016年は上半期だけで、グッチ、モンブラン(Montblanc)、ルイ・ヴィトン、バーバリー、カルティエ(Cartier)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の6つの高級ブランドの計10店舗が閉店した。
閉店した理由はブランドによってさまざまだが、店舗が入居していた建物のリース契約の期限切れ、販売方針の変更などが主な要因という。また、中国人の海外旅行が急増したことや、インターネットを通じた海外からの購入ルートも、顧客の分散を加速させた。
ルイ・ヴィトン、最新の秋冬商品はすでにオンラインで販売
ルイ・ヴィトンの中国公式サイトをクリックすると、最新商品の情報がすぐ目の前に現れる。新型腕時計シリーズ、レディースシューズ、メンズシューズと、いずれも7月下旬に発売されたばかりの新作が満載だ。
現在のオンライン店舗の支払い方式は2種類あり、中国のスマホ決済サービスのアリペイ(Alipay)か銀行振り込み。中国のスマホ決済サービスのウィーチャットペイ(WeChat Pay)は、当面は使えない。配達料金はルイ・ヴィトンが負担する。製品の修理などのアフターサービスに関しては、レシートなど購入を証明する伝票などがあれば、北京の4か所のルイ・ヴィトン専門店(新光天地、国際貿易センター、王府ペニンシュラホテル、金融街)に持参すれば、対応するという。
リアル店舗でのネット販売商品引き渡し 現時点はナシ
「ルイ・ヴィトン北京・チャイナワールド」店は現在、中国国内に展開するルイ・ヴィトン最大の店舗。地下1階はレディースバッグ、アパレル、ジュエリーなどで、1階は香水、スカーフ、2階はメンズやオフィス用品などをそろえる。リアル店舗で販売している商品の価格は、公式オンラインショッピングサイトと同じだ。
また、北京・チャイナワールド店のスタッフによると、「店内の商品と公式ショッピングサイトの商品も価格も、すべて同じ」という。ただし、「公式ショッピングサイトで購入されても、当店舗では商品の引き渡しはできない」とのことだ。
国内外店舗の価格差が明るみに 中国人海外旅行者の増加などで
海外旅行をする中国人の増加により海外での買い付けが進んだことで、中国国内と国外での高級ブランド品の大幅な価格差が消費者に指摘されるようになった。
例えば、ルイ・ヴィトンの人気定番シリーズのネヴァーフルのLサイズのバッグの場合、フランスでは995ユーロ(約13万円)で販売されており、人民元に換算すると約7920元くらいの価格だが、中国の専売店では1万元(約16万4000円)以上の価格で販売。その差額は実に2000元(約3万2800円)~3000元(約4万9300円)にも達している。(c)東方新報/AFPBB News
※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は7月20日、中国でオンラインショッピングサービスを実施することを正式に発表した。一方で、実店舗を2015年から閉鎖するようになっている。
ルイ・ヴィトンのオンライン店舗の商品や価格は直営店と同じで、配達料金が無料だ。中国市場で全面的な電子商取引を開始した伝統的な高級ブランドは、コーチ(Coach)、バーバリー(BURBERRY)、グッチ(GUCCI)に次いで4番目だ。業界内の情報によると、プラダ(PRADA)も今年の第3四半期から中国の公式サイトでオンライン販売を開始するという。
eコマース重視の販売方針に変更
ルイ・ヴィトン中国公式サイトのオンラインサービスでは、ハンドバッグ、シューズ、洋服、ジュエリーや香水など、トレンドのシリーズ製品を網羅する。現在は北京(Beijing)、広州(Guangzhou)、深セン(Shenzhen)など12都市がオンラインショッピングサービスを実施、その後も増える予定だ。
世界的な高級ブランドの「閉店ラッシュ」は、2015年から中国内で広がりつつある。同年には、ルイ・ヴィトンが1週間のうちに広州、ハルビンとウルムチ(Urumqi)の3か所の閉店を発表。その直後の2016年上半期には、太原(Taiyuan)、天津(Tianjin)など3店舗の閉店、その後もまた南寧の店舗が閉鎖し、業界関係者を驚かせた。ルイ・ヴィトンが、大都市と地方都市で同時に規模を縮小していることになる。
中国最大の商業不動産サービス会社「RET睿意徳中国商業不動産研究センター」の統計によると、ルイ・ヴィトン、グッチなど11の高級品ブランドが2015年だけで計34店舗を閉め、新規オープン店舗数はわずか14店にとどまった。中国本土市場のあるデータによると、翌2016年は上半期だけで、グッチ、モンブラン(Montblanc)、ルイ・ヴィトン、バーバリー、カルティエ(Cartier)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の6つの高級ブランドの計10店舗が閉店した。
閉店した理由はブランドによってさまざまだが、店舗が入居していた建物のリース契約の期限切れ、販売方針の変更などが主な要因という。また、中国人の海外旅行が急増したことや、インターネットを通じた海外からの購入ルートも、顧客の分散を加速させた。
ルイ・ヴィトン、最新の秋冬商品はすでにオンラインで販売
ルイ・ヴィトンの中国公式サイトをクリックすると、最新商品の情報がすぐ目の前に現れる。新型腕時計シリーズ、レディースシューズ、メンズシューズと、いずれも7月下旬に発売されたばかりの新作が満載だ。
現在のオンライン店舗の支払い方式は2種類あり、中国のスマホ決済サービスのアリペイ(Alipay)か銀行振り込み。中国のスマホ決済サービスのウィーチャットペイ(WeChat Pay)は、当面は使えない。配達料金はルイ・ヴィトンが負担する。製品の修理などのアフターサービスに関しては、レシートなど購入を証明する伝票などがあれば、北京の4か所のルイ・ヴィトン専門店(新光天地、国際貿易センター、王府ペニンシュラホテル、金融街)に持参すれば、対応するという。
リアル店舗でのネット販売商品引き渡し 現時点はナシ
「ルイ・ヴィトン北京・チャイナワールド」店は現在、中国国内に展開するルイ・ヴィトン最大の店舗。地下1階はレディースバッグ、アパレル、ジュエリーなどで、1階は香水、スカーフ、2階はメンズやオフィス用品などをそろえる。リアル店舗で販売している商品の価格は、公式オンラインショッピングサイトと同じだ。
また、北京・チャイナワールド店のスタッフによると、「店内の商品と公式ショッピングサイトの商品も価格も、すべて同じ」という。ただし、「公式ショッピングサイトで購入されても、当店舗では商品の引き渡しはできない」とのことだ。
国内外店舗の価格差が明るみに 中国人海外旅行者の増加などで
海外旅行をする中国人の増加により海外での買い付けが進んだことで、中国国内と国外での高級ブランド品の大幅な価格差が消費者に指摘されるようになった。
例えば、ルイ・ヴィトンの人気定番シリーズのネヴァーフルのLサイズのバッグの場合、フランスでは995ユーロ(約13万円)で販売されており、人民元に換算すると約7920元くらいの価格だが、中国の専売店では1万元(約16万4000円)以上の価格で販売。その差額は実に2000元(約3万2800円)~3000元(約4万9300円)にも達している。(c)東方新報/AFPBB News
※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。
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