http://tarchan.com/idea/
緑内障患者に希望の光を持たせる7つの最新治療のアイデア
1. 「マウスのiPS細胞」から視神経細胞を作り出す
国立成育医療研究センターがマウスのips細胞から人の視神経細胞を作り出すことに成功しました。
眼から脳へと情報を伝達する視神経は、網膜から長く伸びているためにヒトから取り出すことができず、また作製も困難といわれてきました。
今回の成功によりiPS細胞を用いた再生医療をはじめ、緑内障の実態解明や新しい治療法の開発に期待が寄せられています。
なお、国立成育医療研究センターは2015年にiPS細胞から網膜に映った光の情報を脳に伝える「網膜神経節細胞」を作り出すことに成功しています。
2. 緑内障の進行を抑える化合物「KUS剤」を発見
京都大学のチームは、神経を保護する作用のある「KUS剤」という化合物に、緑内障の進行を抑えるはたらきがあることを発見しました。
KUS剤とは京都大学が独自に開発した新規化合物で、ストレス下にある細胞を細胞死から守る働きをするそうです。
このKUS剤が眼圧上昇を抑制し、緑内障で見られる視神経乳頭の陥凹拡大を抑えていることを発見、また視神経の細胞死も、KUS剤によって抑えられることがわかりました。
実際に医療現場で使えるようになるのにあと5年はかかるそうですが、治療法のない急性の患者に対してだけ年内にも使用できるよう準備が進めれています。
3.眼圧を一定に保つ「埋め込み式マイクロポンプ」
ドイツの『フラウンフォーファー研究機構』は、房水の供給/排出を自動的におこなう眼内埋め込み式マイクロポンプのシステムを開発中と発表しました。
ポンプはシリコン製。毎秒30マイクロリットルを送り出すうえ、房水の流通経路は現在のルートをそのまま使用するために、眼内設置における肉体的な負担は全くないそうです。
埋め込み式センサーと連動して供給/排出を行えば、自動的に眼圧が調整できるシステムになっています。
これが完成すれば緑内障の進行は完全に阻止され、失明の危機から解放されます。
患者側からすればまさに夢のようなシステム。一日も早い成功が待たれるところです。
患者側からすればまさに夢のようなシステム。一日も早い成功が待たれるところです。
4. メスもレーザーも使わない最新の「パルス治療」
富田実アイクリニック銀座が、新しい治療法であるパルス治療で眼圧低下に成功しています。
緑内障の治療といえば点眼、レーザー、外科的手術しかありませんでしたが、新しい選択肢としてパルス(電流)を当てる治療法を導入。
治療時間はわずか100秒と非常に短いうえ効果が長続きします。レーザーもメスも使わないため感染症などのリスクが低く、繰り返し行えるのもメリット。
また点眼治療の必要がなくなる場合もあって、患者にとっては大いに負担が軽減されるでしょう。
5. 「パンケーキ」を解明することで緑内障治療に役立つ!?
パンケーキと緑内障。一見すると何の関係もなさそうですが、UCL(University Of London)の研究者によると、「パンケーキの表面構造を理解することが緑内障の治療につながる」んだそうです。
パンケーキの大きさは、パンケーキの直径と用いられた練り粉の量の比率によって変わります。この比率が小さいほどパンケーキは分厚くなります。
その練り粉もまた、小麦粉と水の比率(水分含有率)によって変わります。比率が高い、つまり水分が多いほどパンケーキは薄くなります。
研究者たちは、水分含有率が上がるとパンケーキは色が濃くなり、表面に黒い点がたくさん現れることに気づきました。この点々こそ練り粉から逃げ出す水蒸気の痕跡です。
緑内障患者の眼は、これとよく似ているというのです。中に詰まった水分が外に出られず、視神経を圧迫することで緑内障を発症しています。
このため「パンケーキの練り粉からしみ出す水分のダイナミクスを分析することは、緑内障の眼の中の水分を放出するための新しい外科的方法の開発につながる」といっています。
今後この研究がどういう実りをもたらすかはわかりませんが、着目している「水分」についてはすでに東洋医学でも語られているところです。
6. 網膜に映像が映し出される「QDレーザ」のすごい眼鏡
網膜に直接映像を映し出すメガネ型のレーザーアイウェアが開発されました。
富士通研究所出身の社長が率いるベンチャー企業QDレーザによって生み出されたのが網膜走査型レーザーアイウェア。
フレーム内側に備えらえた超小型レーザープロジェクターからレーザー光を用いて角膜や水晶体を通さず直接網膜上に映像を投影します。
内蔵小型カメラからとらえた画像を、肉眼で見ている風景に重ねて映し出すので、特に弱視や前眼部の疾患のかたに有効です。
緑内障でほとんど視力を失ったかたでも、光が通りさえすれば見えるので、大いに期待できそうです。
医療機関とも連携し合い、2018年度中には視覚障害者向けの販売が決まるようです。
7. 眼圧を自分の家で測れる「アイケアホーム」
眼圧は日常的に変化するもの、病院で診察を受けているときが平均値と言うわけではなありません。特に眼圧が上がる夜間は心配という方も多いはず。
そんな緑内障患者の悩みを解消してくれるのがアイケアフィンランド社が開発した手持ち式の眼圧計アイケアホーム。いつでもどこでも眼圧を測ることができます。
ただ眼科を通してしか購入できないことと、値段が高めなのが気になるところです。
※アントシアニンと緑内障の関係
アントシアニンが緑内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
現段階では注目されているに過ぎない栄養素ということになるでしょう。
実際にもその検証が進められている最中です。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。
ーーー
関連情報:
ロシア製白内障目薬のCAN-C
http://neovisionconsulting.blogspot.jp/2018/03/can-c.html
0 件のコメント:
コメントを投稿