https://r.nikkei.com/article/DGXMZO34039590Q8A810C1000000
NTTは2018年8月9日、迫力のあるクラシック音楽コンサートを題材に「音質劣化なしのハイレゾ音源と4K映像の遠隔地へのライブ配信」を世界で初めて実施し、成功したと発表した。
18年8月1日に東京のサントリーホールで開催されたPMFオーケストラ東京公演の模様を収録。札幌のコンサート会場にハイレゾ音源(96kHz/24ビット)および4K映像で配信し、ライブビューイングを実施した。
コンサートの模様は、6台の4Kカメラで様々な視点を撮影し、47本のマイクを使い各楽器の音をバランスよく収音したという。
高臨場ライブ体験を家庭に
NTTは、15年9月に締結した「さっぽろまちづくりパートナー協定」に基づく取り組みの一環として、NTTスマートコネクトの高臨場ストリーミング配信サービスを活用し、ライブビューイングを支援した。
NTTスマートコネクトの高臨場ストリーミング配信サービスは、NTTが研究開発している「Kirari!」の要素技術の1つであるメディア処理技術を活用する。オーディオはMPEG-4 Audio Lossless Coding (ALS)、映像は「H.265/HEVC」で符号化した。
来場者へのアンケートでは、99%が「来年も開催してほしい」と回答するなど、前向きな反響を得られたという。
NTTスマートコネクトは、今回得られた知見を基に、より高臨場なライブ体験をコンサートホールだけでなく、様々な会場や家庭に配信するサービスの実現に向けて取り組んでいく。
(日経 xTECH/日経ニューメディア 田中正晴)
[日経 xTECH 2018年8月9日掲載]
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