長野市情報政策課は27日、IT(情報技術)を活用した行政事務の効率化に向けた実証実験の結果を公表した。年間に約7100件を取り扱う市企画課のふるさと納税業務では、手作業に比べ65・4%減の315時間を短縮することができると試算した。
実証実験は、NTT東日本長野支店と協力し、ふるさと納税▽児童手当の受け付け▽予防接種の管理――の3業務に、データ入力など定型の事務作業をパソコン上の仮想ロボット(ソフトウエアロボット)で自動化するシステム「ロボティック・プロセス・オートメーション」(RPA)や「手書き文字認識サービス」(AI―OCR)を導入。5月上旬~6月下旬に実験し、手作業と比べて減少する時間を測定した。
一方、申込用紙に添付した身分証明の書類などをスキャナーで読み込む際にいちいち外す必要があり、市情報政策課の担当者は「これまでの流れと違い、スムーズではない」と課題を挙げる。加藤久雄市長は「まずは、とっかかりをつくることが大事。他業務への導入など、働き方改革の実現につながるよう努めていきたい」と話した。【島袋太輔】
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