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編集部:小澤 麻実
ハーマンインターナショナルは、JBLのスタジオモニタースピーカー「4367WX」を12月に発売する。価格は80万円(1台・税抜)。
JBLのプロ向けスピーカーで採用されている「D2デュアルドライバー」と、新開発のXウェーブガイド・ホーン、最新技術を採用した15インチ・ウーファーを搭載した2ウェイスピーカー。
再生周波数帯域は30Hz~40kHzで、クロスオーバー周波数は700Hz。インピーダンスは6Ωで、出力音圧レベルは94dB(2.83V/1m)。外形寸法は560W×941H×425Dmm(脚含む/スパイク含まず)。質量は61.2kgとなる。
D2デュアルドライバーは、ふたつのコンプレッションドライバーを単一の筐体に結合したもので、ふたつの樹脂製リング型ダイヤフラムとボイスコイル、ネオジウムマグネットで構成。ダイヤフラムの素材を樹脂にしたことで軽量化し、ボイスコイルの放熱効率が向上することで、実効感度の低下を改善したという。また、コンプレッションドライバーならではの音の密度感やエネルギー感はそのままに、緻密さや繊細さ、透明感の大幅な向上を実現したとのことだ。
D2デュアルドライバーの性能を引き出すべく、ホーンも「Xウェーブガイド・ホーン」に変更。こちらはJBL独自のHDI (HighDefinitionImaging)技術を用いたもので、リスニングエリアが広く、クロスオーバー周波数(700Hz)まで均一な再生を実現するという。ホーンの素材には上位モデルと同じく高比重・高剛性のSonoGlassを採用。このホーンをバッフル上面に固定することで、キャビネットの剛性を大幅に向上させるとともに、低域および中高域の過渡特性も改善したという。
また15インチ・ウーファー「2216Nd」は、前後2段に巻かれた3インチ径エッジワイズ巻アルミ合金ボイスコイルと、2枚のネオジウム・リングマグネットを組み合わせた独自磁気回路「NDD」を採用。これにピュアパルプ製コーンと大型ダンパーを組み合わせることで、圧倒的なエネルギー感やエッジの効いたハイスピードな音、重訂行き再生を実現したとしている。
ネットワークは2ウェイ形式で、超大型空芯コイルや高品位なフィルムキャパシタなど使用パーツにもこだわったとのこと。
キャビネットはMDFを使用。複数のブレーシングや内部補強によってパネル鳴きを抑え、再生音への影響を防いでいる。外観はウォールナット天然木仕上げにサテン・クリアコートフィニッシュ。フロント部はJBLスタジオモニター伝統のブルーバッフルとなっている。また、キャビネット底面にはベースボードとステンレス製スパイクセットを装着している。
スピーカー端子は2組用意し、バイワイヤリングやバイアンプ駆動にも対応している。
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