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「中華カレー」をご存知ですか
近頃ちょっと耳にするようになった「中華カレー」という響き。
いわゆるこれまでの町中華のカレーとも違う、本格中華とカレーの融合という新しい潮流かなと勝手にイメージしていました。
少し調べてみただけでも今大人気の「Spicy Curry 魯珈〜ろか〜」、大阪から築地に進出してきた「スパイス食堂サワキチ」など気になるお店がいくつも見つかります。
中華スパイスをふんだんに使ったお店はないのかと探していたら、そんなイメージにぴったりのカレーを提供するお店が新宿にあるとのこと。さっそく行ってきました!
店内奥にはBarカウンターがあり、内装はまさにダイニングバーといった雰囲気。
夜はお酒も楽しめそう。
ゴロっとした柔らか肉厚角煮に「中華出汁のカレーソース」がからむ
着席するやいなやお目当ての「上海角煮カレー」を注文します。
ちょっと厨房を除いてみると……。
仕込みの済んだ肉厚角煮がゴロゴロと浮かぶ鍋が!
これを見ただけで確信しました。こんなん、うまいに決まっています。
ご飯の上に特大のゴロッとした角煮をのせて……。
中華スパイスを調合したスープに生姜やネギと熱した香味油を手早く加え、ご飯と角煮の上にかけて完成です!
▲上海角煮カレー(1,100円税込)
スプーンで切れるほど柔らかく煮込まれた角煮とともに、まずはひと口。
見た目は欧風カレーっぽい感じがしますが、食べてみると中華風香辛料の風味が口に広がります。
時おり感じる生姜と白髪ネギの味わいがアクセントになって、角煮の甘みとの相性は抜群。
中華独特の麻辣感を感じさせつつも、しっかりとカレーとしてまとまっている。
引き込まれるようにあっという間に完食してしまいました。
トッピングのパクチーとも相性抜群で、追加で増量しても良かったかも。
ニッキ、八角、陳皮、五香粉などのスパイスをブレンドした「中華カレー」
▲オーナーシェフの石川寿栄男さん
──とても個性的なカレーです。どのように開発されたのでしょうか?
石川さん:15年前に私が考案したんです。当時、自分でスパイスを何十種類か集めてカレーを作ってみたら、けっこう美味しく出来て。これを中華風にどうにかできないかなと思ったのがきっかけです。それで、中華でよく使う香辛料だけを集めていろいろやってみて、こういうものが誕生したんですけど。
──ここ最近の流行りにのって開発したわけではないんですね。
石川さん:そこまで中華カレーにこだわったわけではないんです。さきほども言いましたように自然と出来上がったという感じで。う~ん。やっていくうちにカレーになってしまったという。
──普段の試行錯誤の上で出来上がったんですね。
石川さん:本当はもしかしたら、上海角煮カレーは角煮丼になったかもしれないんですよ。アレをどんぶりに入れて食べてもらったら、角煮丼とも言えますし。でも、アレをカレー皿に入れたらカレーに見えるよな、という感じもあって。
中華スパイスをふんだんに使った新しい料理を作ろうとしたら、結果的にああいう感じになったというのが正直なところです。
中華スパイスをふんだんに使った新しい料理を作ろうとしたら、結果的にああいう感じになったというのが正直なところです。
──私は麻婆豆腐も好きなんですよ。だから、あの角煮カレーを食べた時に「カレーと麻婆豆腐の汁の中間」というか不思議な味わいがとても印象に残りました。具体的にはどのようなものが入っていますか?
石川さん:ニッキ、八角とか陳皮。五香粉。そういうものを混ぜ合わせて作っているんですけど。
──黒い色が特徴的ですけどあれは?
石川さん:あれは黒胡麻です。
──出汁はどのような?
石川さん:いわゆるベースは中華出汁です。がらスープを使っています。
裏メニューには「四川麻婆豆腐カレー」もある
▲特製担々麺(1,100円)
──お店のこれまでの経緯もお伺いしたいです。まず岡山で最初に開業されたとか?
──なるほど。こちらにオープンされたのは?
石川さん:えーと。2017年のオープンですから、来年の3月で3年になります。
▲四川風麻婆豆腐・ライス付(990円)
石川さん:岡山の2店舗は他の人に任せていまして。家族が東京にいたのでこっちにみんなで来て、しばらくはなにもやっていなかったんですが、今までやって来たことをもう一回やろうかと。
歌舞伎町というのも別に理由はなくてですね。たまたまここが空いていて、偶然のめぐり合わせですね。そもそもあまりお店をやるつもりも無かったんです。いろいろなめぐり合わせでここにお店を開いてしまったという感じです。
歌舞伎町というのも別に理由はなくてですね。たまたまここが空いていて、偶然のめぐり合わせですね。そもそもあまりお店をやるつもりも無かったんです。いろいろなめぐり合わせでここにお店を開いてしまったという感じです。
──なるほど。それは意外でした。
石川さん:当初はグリル&BARということでグリルメニューを中心にやっていたんですが、ひとつずつ中華メニューを入れたところ、それが結構評判となって、もう今はグリルメニューはほとんど無くて。
──夜のお店の様子を拝見していますと、カウンターの常連さんとも和気藹々とされていましたね。そのような時にお客様からの「今度こんなの食べてみたい」などの要望に応えるというか?
石川さん:そうです。そうです。私が得意なので麻婆豆腐や担々麺などの中華メニューがどんどん増えてきて。今ではすっかり中華BARになっているような(笑)。
▲黒板のおすすめメニュー (グリルメニューもいくつかあるものの、今では大半が中華メニューに)
石川さん:最近では、お客さんにこの上海角煮カレーのルウをアレンジして「四川麻婆豆腐カレー」を作ってほしいと言われて作りました。メニューにはのせていませんが、SNSなどでみた人が食べたいと言ってくれた時には裏メニュー的に作っています(笑)。
ええっ! そんなカレーもあったんですね。
次回は必ずそれをいただきたいと思います。
新宿に来たら寄らなければいけないお店が、またひとつ増えました。
店舗情報
Grill & Bar Hanaya
書いた人:BLObPUS
オリジナルキャラクターの怪獣フィギュア「BLObPUS(ブロッパス)」をリリースしたのをきっかけに活動開始。国内外のフィギュアイベントに参加しつつ中央線沿線を飲み歩く怪獣おじさん。蓄光素体にメタリックカラーを基調とした独特の色使いで彩色にも定評がある。
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