シェアしました。
TANNOY FSM(Fine Studio Monitor)
- ¥500,000(1台、1986年頃)
解説
15インチデュアルコンセントリックユニットを用いたスタジオモニター用スピーカーシステム。
全帯域用に38cm(15インチ)同軸型2ウェイユニットを搭載しています。
このユニットにはタンノイ独自の同軸2ウェイ方式を採用しており、ダイレクト・ラジエーターのコーン型ウーファーとホーン型トゥイーターを1個の強力なマグネットで挟んだ構造を採用しています。これにより、ウーファーとトゥイーターの2個のユニットから別々に放射された音が同じ点で合成されるため、音像の分離感や定位感に優れ、自然な音場を実現しています。
ウーファー部には独自のガードアコースティック・コーンを採用しています。これは、旧西ドイツのクルトミューラー社特注のハードコーンで、薄いコーン紙に特殊な薬品をコーティングしたタンノイ独自のものとなっています。また、エッジにはハードギャザードエッジを採用しており、優れた弾力特性を持った材料を独自の形状に成型することで重低音をスムーズにし、再生音を歪ませるコーンのエッジ部での共振を抑えています。
ボイスコイルは手で一つ一つ巻いたものをを使用しており、240度の高温に耐える処理が施されています。これによりボイスコイルの機械的強度が向上するとともに連続的な大入力による温度上昇に対しても安全性を向上しています。
トゥイーター部はロール状のエッジまで一体プレス成型したアルミニウム合金の逆ドーム型ダイアフラムとアルミ線のボイスコイルで構成されています。ドーム部は6段階プレス法で徐々にドーム形成しており、1回のプレスごとに加熱することで内部歪を除去しています。ダイアフラムの反対側には音響的にバランスがとられた空洞を設け、トランジェント特性の向上を図ることで歪を軽減しています。
ホーンのネックには19個のスロートが空けられており、位相の補正を行っています。
低域には38cmコーン型ウーファーを搭載しており、38cm同軸型2ウェイユニットのウーファー部と組み合わせることでダブルウーファーシステムとしています。
ネットワーク部は金メッキリンクバーによる切替可能設計となっています。
このネットワークは、LF Window、Treble Energy、Treble Roll off、Presence Energyの4種類が調整できます。また、音質劣化を最小限に抑えるために全ての調整を金メッキ・リンクバーによって行います。
LF Windowではシステム全体をダブルウーファー方式の2ウェイと、同軸型ユニットのウーファー部をスコーカーとして使用する3ウェイタイプの切替が可能です。Treble Energyでは3kHz~20kHzの帯域全体を増減でき、Treble Roll offは5kHzから20kHzの帯域をdB/octのカーブでコントロールできます。また、Presence Energyでは1.5kHzから4.7kHzの中帯域の増減が可能です。これらの各コントロールはLevelの位置がフラットな位置となります。
また、コントロールパネル下部にはSlave Inputが設けられており、スピーカー前面からの入力が可能です。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。また、内部はツインチェンバー構造となっており、それぞれのウーファー用に完全独立した気密室を設けることでバスドライバーとウーファーの干渉を防止しています。
また、エンクロージャー材にはパーチクルボードと比較して約1.8倍の高密度を持つMDF(メダイト)材を使用し、フロントパネルには32mm、カーカス部には25mmの厚さを使用しています。
全帯域用に38cm(15インチ)同軸型2ウェイユニットを搭載しています。
このユニットにはタンノイ独自の同軸2ウェイ方式を採用しており、ダイレクト・ラジエーターのコーン型ウーファーとホーン型トゥイーターを1個の強力なマグネットで挟んだ構造を採用しています。これにより、ウーファーとトゥイーターの2個のユニットから別々に放射された音が同じ点で合成されるため、音像の分離感や定位感に優れ、自然な音場を実現しています。
ウーファー部には独自のガードアコースティック・コーンを採用しています。これは、旧西ドイツのクルトミューラー社特注のハードコーンで、薄いコーン紙に特殊な薬品をコーティングしたタンノイ独自のものとなっています。また、エッジにはハードギャザードエッジを採用しており、優れた弾力特性を持った材料を独自の形状に成型することで重低音をスムーズにし、再生音を歪ませるコーンのエッジ部での共振を抑えています。
ボイスコイルは手で一つ一つ巻いたものをを使用しており、240度の高温に耐える処理が施されています。これによりボイスコイルの機械的強度が向上するとともに連続的な大入力による温度上昇に対しても安全性を向上しています。
トゥイーター部はロール状のエッジまで一体プレス成型したアルミニウム合金の逆ドーム型ダイアフラムとアルミ線のボイスコイルで構成されています。ドーム部は6段階プレス法で徐々にドーム形成しており、1回のプレスごとに加熱することで内部歪を除去しています。ダイアフラムの反対側には音響的にバランスがとられた空洞を設け、トランジェント特性の向上を図ることで歪を軽減しています。
ホーンのネックには19個のスロートが空けられており、位相の補正を行っています。
低域には38cmコーン型ウーファーを搭載しており、38cm同軸型2ウェイユニットのウーファー部と組み合わせることでダブルウーファーシステムとしています。
ネットワーク部は金メッキリンクバーによる切替可能設計となっています。
このネットワークは、LF Window、Treble Energy、Treble Roll off、Presence Energyの4種類が調整できます。また、音質劣化を最小限に抑えるために全ての調整を金メッキ・リンクバーによって行います。
LF Windowではシステム全体をダブルウーファー方式の2ウェイと、同軸型ユニットのウーファー部をスコーカーとして使用する3ウェイタイプの切替が可能です。Treble Energyでは3kHz~20kHzの帯域全体を増減でき、Treble Roll offは5kHzから20kHzの帯域をdB/octのカーブでコントロールできます。また、Presence Energyでは1.5kHzから4.7kHzの中帯域の増減が可能です。これらの各コントロールはLevelの位置がフラットな位置となります。
また、コントロールパネル下部にはSlave Inputが設けられており、スピーカー前面からの入力が可能です。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。また、内部はツインチェンバー構造となっており、それぞれのウーファー用に完全独立した気密室を設けることでバスドライバーとウーファーの干渉を防止しています。
また、エンクロージャー材にはパーチクルボードと比較して約1.8倍の高密度を持つMDF(メダイト)材を使用し、フロントパネルには32mm、カーカス部には25mmの厚さを使用しています。
機種の定格
方式 | 2/3ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:38cmコーン型 全帯域用:38cm同軸型 |
許容入力 | 500W連続 700Wピーク |
出力音圧レベル | 94dB/W/1m |
ネットワーク | LF Windo:2ウェイ、3ウェイ切替 Treble Energy:3kHz~20kHz ±2dB Treble Rool off:5kHz~20kHz -3dB/oct、-6dB/oct Presence Energy:1.5kHz~4.7kHz ±2dB |
内容積 | ウーファー部:210リットル 同軸ユニット部:100リットル |
外形寸法 | 幅716x高さ1,112x奥行541mm |
重量 | 83kg |
0 件のコメント:
コメントを投稿