https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0904531567/
シェアしました。
2020年09月04日 05:00
記事をクリップする
メディカロイド社は8月11に製造販売承認を取得した国産初の手術支援ロボット「hinotori」について、9月2日に保険適用されたと発表した。これまでロボット支援手術は米・Intuitive Surgical社のda Vinciサージカルシステムが市場を独占していたが、hitonoriの市場投入によりこの牙城を崩す可能性がある。
まずは泌尿器科手術を対象とし、適応拡大を目指す
近年、身体への負担を軽減する低侵襲手術の進展により、手術支援ロボットへのニーズが拡大している。わが国は世界屈指のロボット大国であり、産業用ロボットの世界シェアは5割を越えているが、これまで国産の手術支援ロボットは販売されていなかった。
「hinotori」は川崎重工が開発・生産を担い、シスメックス社が代理店となり、両社の共同出資により設立されたメディカロイド社が製造販売を行う。名称は漫画家の手塚治虫氏の作品『火の鳥』より名付けられた。da Vinciと同様に、まずは泌尿器科を対象に導入を目指し、今後の適応拡大を図っていくという。
システムはオペレーションユニット、サージョンコックピット、ビジョンユニットの3つから成る(図)。オペレーションユニットのアームはコンパクトに設計され、アーム同士やアームと助手との干渉を低減することで円滑な手術の実現が期待される。サージョンコックピットは人間工学の手法に基づき、執刀医の姿勢に適合するよう設計されており、執刀医の負担を軽減。ストレスフリーな手術をサポートし、高精細な内視鏡画像を三次元(3D)で描画するとともに、執刀医と助手との円滑なコミュニケーションをサポートするという。
図. hinotori サージカルロボットシステム
(メディカロイド社プレスセミナー資料より)
(安部重範)
0 件のコメント:
コメントを投稿