https://news.yahoo.co.jp/articles/7738554d23a62a8ea21200059809948eebfaeba4
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エチオピア北部ティグレ州で政府軍と地元政党の軍事衝突が始まり、4日で5カ月となる。今も戦闘は続き、市民を狙った殺戮(さつりく)や性暴力の報告が相次いでいる。現地からの報道が限られる中、市民が虐殺されたとされる州西部マイカドラに朝日新聞記者が入った。 【写真】遺体がうち捨てられていたという町の郊外には、血痕のついた衣服や靴などが散乱していた 3月下旬、町中心部にあるアブネ・アレガウィ教会の門前市にはトマトやバナナ、豆などの食料品が豊富に並び、電気は復旧しておらず、ネットや電話も頻繁に通じなくなるが、買い物客などで活気づく日常の風景が広がっていた。だが、教会の裏手に進むと様相が一変した。 石を積み上げただけの簡素な墓が並ぶ。身元を特定できなかった遺体も多く、数十人がまとめて埋められたため、墓標には名前すら刻まれていなかった。 政府系のエチオピア人権委員会の調査によると、政府と対立する地元政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)の民兵などが町を襲い、少なくとも600人の住民が殺害されたとみられている。 墓から車で数分走った住宅地には焦げた地面が広がり、柱の一部が焼け残っていた。焼け跡にいたアゲレイさん(28)に声をかけると、疲れ切った表情でつぶやいた。「夫はここで撃たれ、切り刻まれ、燃える家に投げ込まれた。私と7歳の娘の目の前で」
朝日新聞社
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