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テレワークへの急激なシフトを背景に、従業員からPCに対する不満の声が上がるようになった。在宅ワークでも快適に業務を遂行するには、どのようなPCを選ぶべきか。選定ポイントを確認したい。
在宅ワークにおけるモバイルPCの限界
コロナ禍で在宅ワークが一気に普及し、ノートPCの中でも可搬性を重視したモバイルPCで仕事をするシーンが増えた。従来オフィスで使用していたPCよりも画面の小さいモバイルで仕事をせざるを得ない人が増え、不満が膨らんでいると富士通の中野翔子氏(CCD事業統括部 プロダクトマネジメント部)は語る。
「コロナ禍以前から、企業によっては社外で作業をする営業担当者向けにコンパクトなモバイルPCを貸与していました。そこへ2020年4月に緊急事態宣言が発令され、これまで社内で業務を完結させていた従業員にも在宅ワーク用のPCを貸与せざるを得なくなりました。企業によっては、業務内容を十分に考慮する余裕もなく、可搬性を重視した営業職と同様のモバイルPCを購入したのではないでしょうか。画面が小さいモバイルPCでは業務に支障をきたすという従業員もそのまま使わざるを得ず、今もその状況が続いていると考えられます」(中野氏)
富士通が情報システム部門を対象に実施したアンケート調査においても、在宅ワークを導入して気付いた課題として、「PC画面が小さい」ことが挙がった(図1)。
図1 1年前と比較して「重視」しているPC利用環境における課題(出典:富士通の2021年3月調査結果)
中野氏によれば、オフィスでの内勤業務では、デスクトップPCを利用するのは少数で、15.6型のノートPCを使うかサブディスプレイの大画面モニターを接続して使うことが一般的と言われる。15.6型の画面サイズは13型と比較して約1.4倍大きく、「Microsoft Excel」など、画面を上下左右にスクロールするドキュメント編集作業にも向いている。
だがオフィスで使うことを想定したノートPCは、厚みが30ミリ程度、重量も2キロ以上あり、気軽に持ち運べるものではない。
オフィスで15.6型のPCを使っていた人が13.3型のモバイルPCで作業をすると、操作性の悪さを感じるだろう。特に、小さな画面では表計算やグラフ作成などの入力フィールドが大きな資料作成や複数画面での操作にストレスを感じる。
「Windows 10には、2つのウィンドウを並べる機能があります。しかし、13.3型以下の画面で2つの『Microsoft Word』文書を並べても、内容を見比べるのは厳しいと思います」(中野氏)
それならば、自宅ではモバイルPCに外付けのサブディスプレイを接続すればいいという考え方もある。しかし、全ての家庭でテレワークスペースを確保できるわけではない。ダイニングテーブルで作業する場合は仕事が終わったらサブディスプレイを片付ける必要があり常設しにくいのだ。やはり、画面の大きいノートPCを使うことが有効な解決策になる。
とはいえ、ただ画面が大きなPCを選べばよいというものではない。コロナ禍が長期化する中で、在宅ワークとオフィスワークを日替わりで実施する企業も増えている。この場合、1台のPCをオフィスでも自宅でも使う必要があり、いくら画面の大きいPCの使い勝手が良いとしても、その持ち運びに苦労することになるだろう。
このような状況で、富士通は「テレワーク時代に対応する新しいタイプのPCが求められている」と考え14型と15.6型の軽量薄型ノートPCを開発した。それが「LIFEBOOK U7411」と「LIFEBOOK U7511」だ。在宅ワークを基本に、時々オフィスに出社するスタイルの働き方に合致していると中野氏は話す。
快適な在宅ワークの新基準を満たすノートPC
LIFEBOOK U7411の画面サイズは14型、LIFEBOOK U7511が15.6型だ。重量は、14型モデルの場合、数年前の13.3型PCの標準的な重さである1.2キロを目指した。
「画面サイズが大きくなると必然的に重量は増しますが、1.2キロ程度の重さであれば持ち運びも可能です。大画面であることと軽量薄型であることを両立させられると考えました」(中野氏)
実際の製品は目標を上回る軽量化を実現し、14型モデルで1.12キロを達成。15.6型モデルは1.32キロで、従来の15.6 型PCが約2キロ以上だと考えると大幅に軽量化されている。「15.6型のPCでこの軽さを実現しているのは法人向け製品では他にはありません」と中野氏は語る。画面サイズは大きいが、縁をギリギリまで細くした狭額縁設計によって本体サイズはコンパクトにまとまっている。厚みも14型モデルは17.9ミリ、15.6型は18.1ミリと薄く、ビジネスバッグにも入れやすい。
「オフィスで使われている15.6型のノートPCは、筐体にプラスチック樹脂を使用することが一般的です。しかしそれでは軽量化、薄型化は難しい。そこで、金属を使うことを前提に開発しました。本製品では筐体にマグネシウム合金を用いて軽量化、薄型化を実現するとともに、ボディーの剛性を確保しています」(中野氏)
ビジネスPCとして考えられた数々の機能
本機種は、薄型軽量を実現しながら、ビジネスPCとしての使い勝手を犠牲にしていない。特にテレワーク導入時の最大の課題であるセキュリティ対策として、ウイルス・マルウェアによるBIOSへの攻撃や異常を素早く検知し修復する機能「Endpoint Management Chip(EMC)」を標準搭載している。
また周辺機器との接続として、HDMIや有線LAN端子、ThunderboltTM 4 、USB 4(Gen3)対応のType-Cコネクターを2ポートとUSB 3.2(Gen1)Type-Aコネクターを3ポート(14型モデルのU7411は2ポート)標準搭載しているので、薄型PCで必要になりがちな特殊な接続ケーブルを持ち歩く必要がない(図2)。
長時間の作業でもユーザーが疲れを感じにくいよう、キーボードはフルサイズのキーピッチを確保した。キーのストロークも約1.7ミリと、薄型筐体のノートPCとしては十分に深く、入力しやすい。15.6型モデルはテンキーも配置しており、数字を頻繁に入力するユーザーにとても使い勝手が良い(図3)。
「単純に軽量化するだけならインタフェースや機能を削ればいいので簡単です。キーボードのストロークを浅くすれば厚みを抑えることができます。しかし、自宅ではノートPC1台で全ての仕事をすると想定すると、機能や使い心地に妥協してはいけないと考えました」(中野氏)
図3 テンキーを完備
バッテリー駆動時間も気になる点だ。本製品は画面が大きいことの副産物として、大容量のバッテリーを搭載できる。だが活用シーンを考えると、オフィスや自宅以外の電源コンセントのない環境で使われることはそれほど多くないと予想できた。標準バッテリータイプ(駆動時間 が14型モデルのU7411は約17.0時間、15.6型のU7511は約15.0時間)と大容量バッテリータイプ(U7411は約23.0時間、U7511は約20.0時間)を用意し、利用シーンに合わせた選択が可能だ。
「誰でも簡単にバッテリーを交換できるようにしました。モバイルPCのバッテリーは、使っているうちにどうしても劣化します。バッテリーを取り外し式にしたことで、情報システム部門などに頼ることなくユーザー自身が簡単に交換できます」(中野氏)。ユーザーの業務を停止させず、企業のPC管理者の負担を大きく減らせる。
テレワーク時代のPCに求められる新しい基準をクリアし、数々の特徴を備えた富士通のLIFEBOOK U7411とLIFEBOOK U7511は在宅ワークにおけるビジネスPCの本命と言えるだろう。
中野氏は最後に、企業のPC導入について次のようにアドバイスした。
「本格的なテレワーク時代が到来して、さまざまな場所で業務を実施するケースが増えました。各業務と作業環境に合ったPCを選ぶことが生産性向上に直結します。従業員一人一人に最適なPCを選んでほしいと思います」(中野氏)
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