https://news.yahoo.co.jp/articles/3c1f8637ba999293d8ee2c7aa7c026b7ca5b694f
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インターネットの基盤となる固定光回線の高速化と省電力化に向け、総務省とNTTなど各社が官民で次世代半導体の研究開発に乗り出すことが分かった。令和7年度末までに現行の100倍となる毎秒1テラ(テラは1兆)ビットの速度と10分の1の省電力化の両立を目指す。光回線の高速化は、新型コロナウイルス禍や社会のデジタル化によってインターネットの通信量が急増する中、喫緊の課題となっている。しかし「安全保障上も中国の技術は使えない」(政府幹部)ため、政府は予算を倍増させて国産技術の育成を支援する。 【イラストで見る】NTTが目指す次世代の高速光回線のイメージ 光回線の高速化に向けては、同時に送ることができる情報の量を増やすため、最先端技術で光回線用の半導体の性能を向上させる必要がある。同時に半導体を小型化して省電力化を進めることも課題になるという。総務省は令和4年度の概算要求で、3年度の倍にあたる20億円程度を計上。NTT、三菱電機、富士通、NECによる次世代の光回線用の半導体の開発を支援する。 政府はこれまでも各社による技術開発を支援。世界最先端の光回線用の半導体の製品化につなげ、「各社の強みを集めて中国など他国の技術に勝ってきた」(政府幹部)。ただ、各国が国家プロジェクトとして光回線用の半導体の開発を支援する姿勢を強める中、日本のシェアは減少傾向にある。「国として引き続き支援しないと外国製の半導体にあっという間に乗っ取られる」(同)懸念もあり、対応を強化する。 コロナ禍や社会のデジタル化を背景にしたインターネットの利用拡大で、光回線の通信量とそれに伴う消費電力は急増。通信の安定性の確保のために、高速化や省電力化が必須となっている。また、光回線は携帯電話の基地局同士をつなぐ役割も果たしており、第5世代(5G)や第6世代(6G)の移動通信システムの品質を向上させる観点からも、光回線を高度化させることの重要性が増している。
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