https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/07/news090.html
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連載:サクッと読める!テレワークしぐさ
新型コロナウイルス感染防止のため、自宅でのテレワークに挑戦しているITmedia NEWS編集部の面々。慣れない自宅での仕事で、記者たちが直面した困ったこと、気付いたことをサラッとご紹介します。
「今日、私Discord出社します」
Slackで同僚がこんな投稿をした。テレワークを始めてしばらくたつが、初めての試みだ。どうやら、「Discordのボイスチャンネルに常時接続しているので、暇な人はいつでも来てください」ということらしい。
実際、テレワークをしている知人にも似たようなことをしている人は多い。気軽に会話できるので業務上便利だという意見もあれば、純粋に寂しいから使うという声もある。
上記の投稿をした若手記者は、「テレワークがつらいから出社したい」と言っていたので、恐らく後者なのだろう。
ボイスチャンネルに常時接続すると気疲れしそうなイメージがあるが、筆者が接続すると既に5人ほどの記者が集まっていた。業務上のやりとりはSlackで行うので、厳密な運用ルールは特にない。途中入場、途中退出自由で、仕事の話をしてもちょっとした雑談でもOK。もちろん、無理してしゃべらなくても良い。
Discordは、音声・テキストの両方が使えるチャットシステムだ。音質が良く遅延が少ないのでゲーマーの間で人気がある。無料で使えるので「つなぎっぱなし雑談」にはうってつけというわけだ。
テキストベースだと個人の発想を超えた成果物が生まれにくいが、音声で雑談しているとアイデアは次々に出てくる。わざわざSlackで聞くほどではない話をするにはちょうどいい場所だと感じた。まさに、オフィスでちょっと雑談している感じ。
だが、夕方頃に異変を感じた。「退出自由」と言っているのに、誰も退出しない。まるで、オフィスで働きながら上司が帰るのを待つ部下の気分だ。何となく出にくい雰囲気になってしまっているが、どうすればいいのか。
そんなとき、ネットフリックスパーティーやオンラインオフ会でテレワークを満喫しているベテラン記者がお手本を見せてくれた。
まずはマイクをミュートにする。スピーカーはオンになっているので、他のメンバーは「休憩か買い物にでも出かけたのかな」としか思わない。それからしばらく様子を見る。他の人たちが気付く頃にはもういない、というわけだ。
「おつかれさまです」も「お先に失礼します」もいらない、ゆるいつながり。これなら毎日Discord出社できそうだ。
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