https://news.yahoo.co.jp/articles/fd0679e85808bfb514aab6a8566f758fcfe69c69
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7月初めに起きた静岡県熱海市の大規模な土石流災害は、その被害状況の把握に県が公開した地形のオープンデータが使われました。原因とされる「盛り土」をその日のうちに突き止めるなど、県の迅速な対応が実現したのは、県庁外にいる「デジタル人材」とのネットワークを作っていたことが要因の一つにあります。東京都も民間から積極的にデジタル人材を採用しており、自治体職員にとどまらないデジタル戦略が各地で進められています。 (朝日新聞記者・篠健一郎) 【写真】3Dモデルで表された崩壊現場、実際の写真はこちら 「盛り土」の存在を指摘した地形図も
発災半日後、有志チーム結成
7月3日午後、Facebook上に「静岡点群サポートチーム」という有志グループが立ち上がりました。中心となってメンバーを集めたのは、静岡県建設政策課で土木工事へのICT(情報通信技術)の活用推進を担う杉本直也さんです。 3日午前に土石流発生のニュースを目にし、過去の災害対応の経験から「被害が広範囲に及ぶのでは」と感じたという杉本さん。被害状況の把握のために活用を考えたのが、チーム名にもある「点群データ」でした。 点群データとは、3次元の点の集まりです。地形や建物などにレーザー照射することでデータを取得します。そのデータを使い、実物と同じような3Dモデルを作ることができます。 電線の一本一本から木々の枝までを再現できるほど精緻なデータで、対象物の体積を計測したり、その位置を正確に把握したりすることが可能です。
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