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国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は13日、北朝鮮で子供や高齢者といった弱い立場の人々が飢餓のリスクにさらされていると指摘した。
国連のキンタナ氏は、北朝鮮に対する国際的な経済制裁や新型コロナウイルスによる国境閉鎖のせいで、北朝鮮の食糧不足が悪化していると指摘。結果的に、北朝鮮の人々が「尊厳のある生活を送る」ために日々もがいているとした。
そして、こうした危機を回避するために、北朝鮮の核開発計画をめぐる制裁を解除するよう求めた。
北朝鮮は現在、深刻な経済難に陥っているとみられる。
同国は新型ウイルス感染症COVID-19の拡大を抑えるために国境を閉鎖。食料や肥料、燃料の供給元として頼っている中国との貿易が激減した。
国営メディアによると、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は今週、北朝鮮が厳しい状況に直面していると認めた。
食品価格が急騰したとの報道もある。北朝鮮の情報を発信する「NKニュース」は6月、バナナ1キロが45ドル(約5000円)で販売されていると報じた。
制裁緩和を求める
キンタナ氏は報告書の中で、国連安全保障理事会は国際的な制裁の緩和を検討し、「人道的で命を救う支援」を認めるべきだと述べた。
アメリカのジョー・バイデン政権は、北朝鮮と対話する意思があると繰り返し述べているが、制裁緩和より先に北朝鮮が核兵器を放棄することを求めている。北朝鮮側はこれまでのところ、この要求を拒否している。
金氏は今週、北朝鮮と韓国の緊張関係を、アメリカが悪化させていると非難。自衛のために、核兵器開発の継続が必要だとしている。
北朝鮮は経済的苦境に陥っているにも関わらず、武器やミサイルの製造を続けている。
最近では、新型の極超音速ミサイルや対空ミサイルの実験に成功したと主張している。
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