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2022年07月15日 11:41 朝日新聞デジタル
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写真 名古屋市上下水道局が再施工を指示した本願寺町3丁目の現場=2022年7月13日、名古屋市瑞穂区、嶋田圭一郎撮影 |
名古屋市上下水道局が発注した、水道工事に絡む道路復旧の舗装を巡り、2020年度に施工された瑞穂区の複数の現場で「手抜きがある」と外部から指摘があり、調査した同局が、業者が認めた2カ所について再施工を指示していたことが分かった。同局は業者を文書で厳重注意し、関係する全業者にも注意を呼びかけた。
同局南部管路センター(緑区)によると、再施工されるのは、瑞穂区の本願寺町3丁目の約200平方メートルと田辺通5丁目の約30平方メートル。これまでに通行上の問題は起きていないが、天白区の元請け業者側の負担で19日以降、7月末までに実施される。
同局の仕様では、雨水による路盤の土砂の洗い流しを防ぐことや、アスファルトとのなじみを良くするなどの目的で、路盤上に乳剤を散布する必要がある。しかし、この業者は乳剤をわずかな部分でしか使わず、使った場所の近景写真を同局に提出し、全体で使ったように見せかけていた。
指摘に対して、業者側は「散布する機器の調子が悪かった」「強い風の影響で乳剤を周辺にまき散らす恐れがあった」と釈明したという。
同局によると、元請け業者は20~21年度、瑞穂区で年間約400件の道路復旧を担い、うち約90件は乳剤が必要な施工方法。「手抜き」の指摘は昨年11月にあり、同局は、指摘にあった「常習化の疑い」も検討したが、全工事の調査は「現実的ではない」などとして見送った。業者が認め、再施工の意向を示した2カ所について指示した。
同局は今後、この業者が提出する施工報告の写真については、近景ではなく全景での報告を求める方針。
元請け業者は取材に対し、「下請けからの写真で適正に施工したと思っていた。重く受け止め、市民生活に影響がないよう再発防止を徹底する」と話した。(嶋田圭一郎)
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