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技術力の高いエンジニアが多いですが、会社の内部ルールに時間を使われて、効果的に技術力を発揮できていないようです。例えば、客が怒ったバグに対して上手に説明する。残業時間を多くしてプロジェクトが失敗した時に言い訳に使うなど。
会社によりますが、文系が人事権を握っているSIerなどでは、技術力の高いエンジニアを出世させない方針があるようです。「彼は、コードを書く量が多いけど、バグも出すので、問題がある」などが会議で言われたりします。
アメリカでは、MBA卒がIT会社のマネージャーをしている事が多いのですが、戦略的分析を行ない、会社間で情報を共有しています。どのような環境にエンジニアを置けば、最も効率的な結果になるかを心理学などを使って分析しています。これまでの分析では、エンジニアには、タイムカードを使わずに時間的なプレッシャーを与えない。マイクロマネージをしない。技術力の高い人の給料を上げる。バグの数や書いたコード行数などは判断材料としない。ジムなどの施設を付ける。同僚からの評判が低い5%~10%のエンジニアを解雇する。これらが良い方法とされています。
日本のIT会社の管理職は、エンジニアの残業時間を増やすなどしか行なっていません。文系の管理職は、もっと戦略的分析を行うべきだと思います。ただ、戦略的分析をすると、相対的に文系の給料を下げる結果になるので、行いたくないのでしょう。
これは持論なのですが、理系科目に苦手意識のある「文系人間」が組織内で高い地位についてしまう仕組みからくるものではないかと思っています。
高校からキャリアが文理に分かれ、「文系の人間」がろくに理系教養を求められる事なく組織のピラミッドを登ってしまう。一方で「理系人間」は、組織論や人心掌握は「俺の仕事じゃない」とばかり、人の上に立つ事を学ばず、使われる立場に甘んじている。
そしてなぜか日本では「経済学、経営学」が文系科目とされているためか、優秀な理系人間の大半が会社経営などの経済活動に興味を持たないのです。
優秀なエンジニアがそれなりに多いのは、経営とかを学ぶ分まで技術に全振りしているから、というのはあるでしょう。そのかわり、技術を解った上で彼らを率いる人材が不足しているのだと思います。
というわけで、犯人は高校の文理分けです。
アメリカくらいしか比較できる知識はありませんが、レガシーSIerもベンチャー企業も組織を軽視していたからだと思います。
個人レベルでは確かに優秀な人は多いです。ただ、優秀な人がいるだけでは組織は大きくなりません。組織が大きくならないと社会への影響は与えられません。
自分が見る限り、SIerに代表される上位下達の階層型組織か、個人の力は高いがまとまりがない、そのどちらかの組織がほとんどです。そして、組織論に関しては一部を除いて日本はものすごく遅れています。海外の受け売りならまだしも、それすらできていません。
例えば以前は正直このエントリ嫌いだったのですが、アジャイル開発を推進する側に立つとその通りに感じます。何20年前に終わった議論してるの?と。
「ウォータフォールは一切メリットがないので止めておきなさい」
一切メリットがない、まさにその通りです。「ウォーターフォールとアジャイルのいいとこ取り」なんてありえません。はっきり言うとものすごくレベルの低い話をしています。
ただ1つだけ違うのは、製造業はウォーターフォールではないということです。アジャイル開発の代表的なフレームワーク「スクラム」と「カンバン」は日本の製造業、特にトヨタからの影響を大きく受けています。だから「日本人には向いていない」というのはそもそもあり得ません。
製造業でできるのにIT業界ではできない、その要因があるとしたら多重下請け構造を維持するため、それくらいしか思いつきませんね。
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