http://ibatan1.blog90.fc2.com/blog-entry-211.html
またTOHOシネマズ新宿などで導入されているVive Audioも形を見るとなだらかなカーブのついたボディに複数のユニットを取り付けたアレイ型のスピーカーになっています。Vive Audioは特にDOLBY ATMOS再生時に繋がりの良い音場を生み出していますね。
○オーバースペックにも程がある強力なスピーカー
独特の存在感がある
シネマシティastudioは382席の劇場です。座席規模としては一般的なメイン館と同等程度です。しかし今回導入したスピーカーは恐らく1000席から3000席の広大な空間等に向けたモデルであり空間に対しかなりのオーバースペックのスピーカーであると言えます。そもそも前回まで使用していたモデルですらオーバースペックであると言えるスピーカーであるわけで、サラウンドスピーカーですらメインスピーカーとしても使用出来るモデルなのです。
○個人的感想は
かなり強力なスピーカーであるのは多くの方が分かる所でしょう。Meyer soundの音はただでさえ伸びる強力な音ですがそれを更に強める形式のスピーカーな訳です。L・Rの音は特に強烈です。シネマツーの響きやすい空間でも強烈に伸びます。ただし大規模アリーナや屋外ステージでも使用できる規模のスピーカーなだけあり400席に満たない空間では中高域から高域がかなりきついです。人のセリフではサ行がかなり耳障りに感じます。ただし音楽表現は流石ライブ用とあるだけありよりライブな表現です。個人的にはこのシステムでマイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを見たいと思いました。
細かいところだと新規導入したサブウーハーとの音色がマッチしたのでフロントの音は一体感が増しましたがサラウンドのスピーカーに対して音色差が若干気になります。アレイ部のスピーカーをサラウンドで使用すれば音色を全て統一出来ますが流石にないでしょう。また複数のスピーカーが連結される事で音源が分散し定位が甘くなるのではという懸念がありましたがむしろ良くなっていた印象もあります。
爆音上映であれば強烈な低音の中でも音を飛ばすので最適とも言えるスピーカーかもしれません。通常上映や極上音響上映ではフロントの音がきつくなると思います。前回モデルですらシネマサウンド感の薄い音でしたがよりkicの個性が強くなりライブ音の色が濃くなった分シネマサウンド感がかなり後退したようにも思います。
爆音スタイルや音楽作品ではこの上ないスピーカーとも言えますが映画再生という点では少々扱いにくいスピーカーではないかと思います。基本的にastudioは爆音専用のような劇場になってきているので気になる人は少ないかもしれません。ガルパンやマッドマックスで神格化されている劇場ですがシネマシティなら何かしてくれる!という期待を多くの人が持っています。調整を頻繁にかける通常の映画館のセオリーから大きく外れた映画館とも言えますが映画館音響についての多くの関心を集めた功績は凄く大きいでしょう。今後もなにかをやってくれるでしょうからホームページを細かくチェックするのがいいかもしれませんね。
a[studio]と言わず「arena」や「Live stage」と改名してもよさそうな風貌
0 件のコメント:
コメントを投稿