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パレスチナ自治区ガザ地区北部で2023年10月23日、イスラエル軍の攻撃で破壊された建物の跡地に集まる人たち=ロイター イスラエル・パレスチナ問題
エルサレム=武石英史郎2023年10月23日 22時00分
パレスチナ通信によると、空爆は北部のガザ市のほか、南部のハンユニスやラファなど全土で続いた。ガザ市では、地区最大の難民キャンプが爆撃されて多数の死傷者が出たほか、地区最大のシファ病院とコッズ病院の至近距離でも
爆発が相次いだ。
コッズ病院を運営するパレスチナ赤新月社は、少なくとも2回の爆発により、医療スタッフが逃げ惑う映像を公開した。この病院には400人の患者と1万2千人の避難民が身を寄せているが、20日以降、イスラエル軍から繰り返し、退避するよう警告を受け、病院側はSNSで国際社会の介入を訴えていた。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザ地区北部で稼働する17病院がイスラエル軍から同じような警告を受けているという。
約2週間にわたる爆撃と完全封鎖で人道危機が深刻化する中、ロイター通信などによると、エジプト国境のラファ検問所を通じた支援物資の搬入は3日連続で23日も行われた。ガザに入ったトラックは、21日が20台で22日は14台だった。23日も同じ程度で、国連が必要量とみている1日100台程度には遠く及ばない。
グリフィス国連事務次長(人道問題担当)は「人道支援が差し迫って必要な人々にとって、小さな希望の光だ。しかし、彼らはもっともっと、必要としている」と述べ、物資搬入の拡大を求めた。(エルサレム=武石英史郎)
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