2024年1月30日 5:00
富士通とTOTOはミリ波センサーを用いて、商業施設や駅などが設置するバリアフリートイレにおける見守りの実証実験を進めている。ミリ波センサーから得た情報を用いてトイレ利用者の姿勢や状態をAI(人工知能)で解析し、転倒や長時間の在室などを検知するのが狙いだ。2024年1月18日に実証の詳細を発表した。
ミリ波センサーは富士通が開発した技術を活用する。実証実験では、バリアフリートイレ内のミリ波センサーから反射波情報と「点群データ」を収集して、利用者の姿勢や状態をAIが推定する。AIは点群データと人の関節点の3次元情報に対応したデータセットで構築されている。カメラで利用者を撮影する必要がないことから、両社はプライバシーが担保できるとしている。TOTOはバリアフリートイレの知見を生かし、技術を評価・提案していく。
実施期間は2024年1月15日から同年12月末を予定する。富士通は実証実験を通して、見守り技術を応用したサービスを2024年度末までに提供することを目指す。
(日経クロステック/日経コンピュータ 翁羽翔)
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