日本航空(JAL)は1月15日に、国際線の新しいフラッグシップ機、A350-1000の報道公開を実施した。「こんな内装・設備があります」という記事はすでに各所で出回っているだろうが、本連載ではそれとは異なる切り口も交えつつ、この新鋭機を見てみたい。→連載「航空機の技術とメカニズムの裏側」のこれまでの回はこちらを参照

  • これがA350-1000の初号機(登録記号JA01WJ)。すでに2機目のJA02WJも日本に到着している 撮影:井上孝司

ファーストクラスの客室を見る

といっても、どんな客室があるかが分からなければ話が始まらないので、クラスごとの写真をご覧いただこう。最初に紹介するのはファーストクラスだ。

  • ファーストクラスは1-1-1の3列配置で、さすがに幅方向の余裕が大きい。全部で6席ある 撮影:井上孝司

  • 「個室化」により、通路というより廊下という感じになった。これはファーストクラスだが、ビジネスクラスも似た感じ 撮影:井上孝司

  • ファーストクラスでは個人用画面の大きさが際立つ。この写真でおわかりの通り、区画の長さはベッド状態での全長と同じ 撮影:井上孝司

  • これはファーストクラスにおける就寝時の状態。窓側席はすべて腰掛が窓側に位置する 撮影:井上孝司

  • こんな風に、くつろいだ姿勢をとることもできる。中間の席は、1列目と2列目で腰掛の位置が逆になる。ヘッドレストにスピーカーが組み込まれているのは新機軸 撮影:井上孝司

  • その状態で着座したときの前方はこんな状態 撮影:井上孝司

  • 頭上に荷棚がないので、代わりとして足下に荷物収納スペースが設けられている 撮影:井上孝司

  • 個室化により、席番というよりも部屋番という雰囲気。「Do Not Disturb」の表示を出せるようになっているのが分かる 撮影:井上孝司

ビジネスクラスの客室を見る

次に、ビジネスクラスの客室を紹介しよう。

  • ビジネスクラスは2-2-2の6列配置 撮影:井上孝司

  • 着座時の状態。現行の「JAL SKY SUITE」と比べると、幅が大きく広がり、モニタ画面は手前に寄ってきている 撮影:井上孝司

  • スタッガード配置だから、前列のサイドテーブル部分に足を突っ込んで寝る形になる 撮影:井上孝司

  • これはビジネスクラスにおける就寝時の状態。モニタ画面の下に足を突っ込む様子が見て取れる 撮影:井上孝司

  • 小間物の収納スペースが充実しているのは上級クラスのメリット 撮影:井上孝司

  • 隣席との間に電動式ディバイダーがある。それを上げるとともにテーブルを展開した状態がこれ 撮影:井上孝司

ビジネスクラスは「フルフラット・全席通路アクセス」に続いて「扉付きの個室化」がトレンド。もちろんJALのA350-1000もそうなっている。他社では後ろ向きのシートを設置してスペースを有効利用している事例もあるが、JALは「すべてのお客様に前方を向いて座っていただく」との考え方。

その結果、スタッガード配置の扉付きになった。スタッガード配置だと大きなサイドテーブルができるので(そこに後ろの席の人が足を突っ込む形になる)、ノートPCを持ち込む立場からするとありがたい。

  • こちらはビジネスクラスの席番表示 撮影:井上孝司