https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00008/120303073/?i_cid=nbpnxta_sied_ranking
https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00008/120303073/?i_cid=nbpnxta_sied_ranking
スズキは2021年12月3日、通信サービス「スズキコネクト」を始めると発表した。車両に車載通信機(DCM)を搭載し、ユーザーのスマートフォンに専用アプリをダウンロードして利用する。軽自動車ユーザーは価格に敏感で、スズキは競合他社に比べてサービスを増やしつつ、月額料金(消費税込み)を550円に抑える予定である(最初の1年間は無料)。
新サービスは、同年12月24日に発売する軽自動車「スペーシア」シリーズの部分改良車から、メーカーオプションとして導入する(図)。その後、他の軽自動車や小型車にも搭載する計画だ。新サービスの開始に合わせて、専用販売店「スズキコネクト店」を新設する。
車両に搭載するDCMは、「他の自動車メーカーの協力を受けて開発した」(スズキ)と言う。具体的な協力企業を明かさないが、資本・業務提携しているトヨタ自動車の可能性がある。
新サービスのうち、(1)緊急通報と(2)トラブルサポートは、専用のコールセンターを利用して提供する。前者のサービスでは、緊急通報サービス「ヘルプネット」と先進事故自動通報「D-Call Net」に対応注)。エアバッグが展開するような大きな衝撃を車両が検知すると自動で緊急通報が作動し、車両の衝突情報や位置情報をヘルプネットセンターへ送信する。オペレーターの問いかけに返答がない場合は、消防や警察などに連絡する。
体調が悪くなった場合や「あおり運転」の被害にあった場合などにも対応する。車内の専用ボタンを押すと、ヘルプネットセンターにつながり、消防や警察などへの連絡をオペレーターに任せることができる。
後者のサービスでは、トラブルの際にスマホのアプリからスズキのコールセンターに連絡することで、オペレーターがトラブルの解消を支援する。また、前者の緊急通報と連携し、保険会社やロードサービス、販売店など複数ある連絡先への取り次ぎや調整をスズキのコールセンターが支援する。
スマホを利用するサービスには、エアコン操作や駐車位置確認などもある。専用アプリを入れたスマホを使って、離れた場所から車両状態の確認や一部機能の操作ができる(表)。
なお、軽自動車向けのコネクテッドサービスは、既にダイハツ工業が提供している。現在、同社の軽自動車「タント」「タフト」、小型車「トール」「ロッキー」を対象にしており、月額利用料は0円である(通信料金や通話料金はユーザーが負担)。提供するサービスの種類は、スズキよりも少ない。
一方、ホンダが提供するサービス「ホンダコネクト」は現在、小型車「フィット」と小型SUV(多目的スポーツ車)「ヴェゼル」、中型車「シビック」、電気自動車(EV)「ホンダe」を対象に、月額料金330円で提供している(軽自動車は非対応)。基本料金で利用できるサービスはスズキより少なく、サービスを追加すると別途料金がかかる。
0 件のコメント:
コメントを投稿