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2024年3月21日木曜日

白金箔に水素を吹きつけると爆発 大切なのは…定説覆す高校生の成果。 & 火を使わなくても爆発、なぜ? 化学の定説覆した高校生2人が米国へ。

 


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田村建二
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 高校生・高専生が自由研究の成果を競うコンテスト「JSEC(ジェイセック)2023(第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ)」の最終審査会が23年12月上旬、東京・お台場の日本科学未来館で開かれた。全国174校の634人から、過去最多の343研究の応募があり、最終審査会には高く評価された30研究が出場、成果を発表し交流した。上位入賞した研究は、24年5月に米国・ロサンゼルスで開かれる世界大会「国際学生科学技術フェア(ISEF=アイセフ)」に日本代表として挑む。ISEFへの派遣は、過去最多の10研究になる予定だ。

【花王賞】大場誠也さん、志田京太郎さん(宮城県仙台第三高1年) 

 白金をごく薄くのばした「白金箔(はっきんぱく)」を火であぶり、水素ガスを吹き付けると、爆発的に燃える。この現象はなぜ起きるのか。定説を覆す新しい説を示した。

 自然科学部に入部した際、顧問の先生がこの現象を実演して見せてくれた。「ボンッ」と大きな音とともに炎が上がるのに驚き、現象に強く興味をもった新入生どうしで研究のコンビを組んだ。

 まず調べたのは、どんな条件なら爆発が起きるのか。白金箔の大きさや火であぶってから水素を吹き付けるまでの時間など、いろいろ条件を変えて実験を重ねた。

 すると、箔(はく)を3枚以上重ねて厚くした状態では、爆発には至らなかった。大場さんは「厚みを増すほど、見るからに反応が弱くなっていく。『なんでなんだろう』と2人で話し合いました」

 これまでの定説は、白金の触媒作用で箔の表面にくっついていた酸素原子が、吹き付けた水素原子と反応し爆発する、というものだった。

 でも、箔の厚みが関係しない。

火を使わなくても爆発、なぜ? 化学の定説覆した高校生2人が米国へ

配信

朝日新聞デジタル

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