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2024年3月22日金曜日

「ベッドガード」に挟まれ乳児死亡 販売会社に3577万円賠償命令

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%81%AB%E6%8C%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E4%B9%B3%E5%85%90%E6%AD%BB%E4%BA%A1-%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AB3577%E4%B8%87%E5%86%86%E8%B3%A0%E5%84%9F%E5%91%BD%E4%BB%A4/ar-BB1kklS8?ocid=nl_article_link

東京地裁=米田堅持撮影© 毎日新聞 提供

 睡眠中の幼児の転落を防ぐ「ベッドガード」に挟まれて生後9カ月の長男が死亡したのは、製品の設計や警告表示に欠陥があったことが原因だとして、両親が販売会社「カトージ」(愛知県犬山市)に約9300万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は22日、計3577万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

 ベッドガードは大人用ベッドのマットレス横側に付ける柵状の器具。事故が起きた器具は生後18カ月以降が対象で、幼児が寝返りをしても柵がストッパーとなる構造になっている。

 訴状によると、母親は2017年8月、東京都内の自宅寝室で、ベッドガードが付いたマットレスに長男を寝かしつけた。異常がないことを確認して寝室を離れ、約2時間半後に戻ったところ、長男はベッドガードとマットレスの間に体が挟まれた状態だった。病院に搬送され死亡が確認された。

 両親側は訴訟で、ベッドガードにはマットレスとの間に隙間(すきま)が生じやすい欠陥があったのに、対策を取らずに販売したカトージには製造物責任法に基づく賠償責任があると主張。取扱説明書などで危険性を警告することも怠ったとしていた。

 これに対しカトージ側は、商品の安全を認証する製品安全協会が定めた「SG基準」を満たしており、安全性に問題はなかったなどと反論していた。【巽賢司】

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