https://ai-techtalk-navi.com/entry/2023/07/13/141339
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AIのお仕事についてのお話です
AIの進化凄まじいですね
ChatGPTのCode Interpreter登場で盛り上がっているかと思います。
AIを使った副業情報が、多く出ておりますが
今回は「副業ではなく本業とした場合どんな状況なのか?」をテーマとさせて頂きます。
まずどんなお仕事があるかですが・・・
開発系はもちろん、その運用、営業から法律関連などかなり多岐に渡っています
アメリカの経済誌「Forbes」によると、海外のAIエンジニアの平均年収は1000~1500万円となっています。
この平均は、あくまでも”世界”の平均を表しておりまして
アメリカだけに焦点を合わせますと数年の実務経験があれば3000~5000万円の収入が見込めるというデータも出ているそうです。
もちろん、日本でもAIに関する人材は希少性が高く引く手あまたの状態です。
実際の状況を見てみましょう。
大手から調べてみました。
まずは、先日も国産AIの開発を宣言して進めているソフトバンクです。
ソフトバンクのキャリア採用の求人からAIに関するものの一部を見てみたいと思います。
「次世代データ連携技術の実用化に向けた最新技術の研究開発」
先端技術がAIやデータ関連に該当しているようです。
明確に〇〇の資格が必要!というよりしっかりと経験をしている事を重視した募集の様です。
実際の年収はどのくらいなんでしょうか?
月給約36万から約65万、想定理論年収625万円から1220万円。
経験によって幅はありますが、1000万オーバーしていますね。
NECも募集が掛かっておりましたので見てみましょう
専用の説明もHPに記載しているところから、強く取り組んでいることが伺えます。
AI技術を用いたサービスの研究開発・AI技術コンサルティングという形で募集がかかっておりました
NECの社内外のAI関連技術アセットを用いたサービス開発・事業化活動を行うものの様です。
実際の想定年収は、役職によっても左右されますが680万から1100万ほどが想定される様です。
ただ、必須経験のところが「データ分析/統計/機械学習/数理最適化のいずれかに関する基礎知識」となっているので
ソフトバンクよりは若干敷居は低いかと思われます。
人材自体がまだ少ないことから、あまり過度に経験していることを条件とすると集まらないからなのかも知れません。
中小企業はどうでしょうか?
転職サイトDODAで、AI関連の仕事を探してみました。
かなりの検索件数の多さに少し驚いています。
いくつか見てみましょう。
こちらではAIを利用した警備システム関連の仕事の様です。
月給41万から66万ほど、想定年収500万から800万でした。
また、別な企業ではAIに興味がある方でDX推進の求人ですが
こちらでは年収312万から700万ほどが提示されております。
このばらつきは、AIの仕事の相場観がまだまだ手探りだからという事なのかなと考えております。
それでは、アメリカはどうでしょうか?
日本からアメリカへ行っての仕事の募集を調べてみました。
カリフォルニア州トーランスでの仕事募集によると、次世代AIアプリケーションを開発する仕事で
給料は、最高7万ドルだそうです
7万ドル・・・・本日時点で日本円ですと約970万ほどのようです。
アメリカの検索サイト「ZipRecruiter」でも探してみました
イリノイ州シカゴの会社で、ソリューションアーキテクトの仕事が募集されておりました
募集要項のあるとよい経験には、なんとChatGPTの文字が・・・
ちなみに最高年収17万5千ドル・・・つまり日本円で2400万程になるようです。
日本もAIに頑張って取り組んではいますが、それでも海外の募集に比べると見劣りしてしまっています。
なぜこんなにも差があるのか、その理由は主に2点あるかと思います。
(1)そもそも日本よりも世界の国々でAIエンジニアの需要が高い
日本も国を挙げてAIに取り組み研究や開発が進んでいます。
とても良い事ですが、一部の国は日本よりも格段に早い速度でAIの普及や研究を進めているのも現実です。
2023年6月28日に発表された「Global AI Index」のランキングを見てみると一目瞭然です。
日本は・・・・ランク外になります。
このランキングは、特定のサービス(ChatGPTなど)を使っている頻度のランキングではなく
AI分野の「投資」「イノベーション」「実装」に趣を置いたある意味本質のランキングになります。
例えばですが、資金や言語の壁などを考慮にいれずAIの研究や開発をしたいとあなたが考えたときにどこの国のどこの企業に頼みますか?
おそらく、多くの人がOpenAIやGoogleなどをはじめとした日本以外の企業を考えたかと思います。
この差が日本でAI関連の仕事をした時と、海外で同じ仕事をした時の差の要因の一つです。
(2)AI関連のみならずエンジニアに対する考え方
日本では、エンジニア・プログラマは下請けという考えが慢性的にあり、重宝されない傾向がみられています。
最近は、前よりはプログラマ・エンジニアの評価が上がってきているように見えますが、
それでも海外と比較すると温度差があります。
そういった考えの経営者層が多いこともあり、対価として払われる報酬が少なくなっているのが現状です。
これは、報酬が少なく優秀なエンジニアが海外に出てしまう問題とも関係しているかと思います。
今後、日本がAI関連で生き残っていくにはグローバルな視点の対価でエンジニアを引き留めて、
盛り上げていく必要があるのではと思います。
現在のAI関連求人の現状について、解説させて頂きました。
日本で働くにせよ、海外で働くにせよこれからどんどん伸びていく産業かと思いますので
ぜひ、挑んでいただければと思います。
本日のテックトークナビゲーターはここまで
また次回の記事でお会いしましょう。
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