https://kuruma-news.jp/post/739059
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警察庁では2024年度末までに全国でオンライン講習が受講できるよう目指しています。現在、一部の道府県で運転免許更新時の講習をオンラインで受講できる取組みが始まっていますが、どのような意見が寄せられているのでしょうか。
オンラインの免許講習の現状は?
現在、一部の道府県で運転免許更新時の講習をオンラインで受講できる取組みが始まっています。
では、実際のところオンライン講習に関してはどのような意見が寄せられているのでしょうか。
運転免許の更新手続きをする際は会場に足を運び、運転者講習や視力検査、写真撮影などを受けなければいけません。
特に運転者講習は優良、一般など免許区分に応じて30分~2時間程度の時間がかかるため、仕事や育児などでなかなか免許更新に行けないという人もいるでしょう。
そのような中、2022年2月1日から北海道、千葉県、京都府、山口県の4道府県で「オンライン更新時講習モデル事業」が試行的に始まりました。
このモデル事業は対象地域に住む優良運転者、いわゆるゴールド免許のドライバーの免許更新について、運転者講習をオンラインで受講できるようにする取組みです。
ただしオンライン化するのはあくまで講習のみで、視力検査や免許証の受け取りなどの手続きは免許センターや警察署でおこなう必要があります。
なお、2023年10月2日からは優良運転者だけでなく一般運転者にも対象が拡大されたため、より多くの人が利用できるようになりました。
オンライン講習受講者の具体的な条件としては大きく以下の4点が挙げられます。
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1.免許更新ハガキに記載された講習区分が「優良運転者」または「一般運転者」であること(70歳未満)
2.オンライン講習の受講および免許更新の時点で対象地域に居住していること
3.住所が対象地域となっているマイナンバーカードを持っていること
4.対象地域の更新申請窓口で免許証の更新手続きをする予定であること
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また受講方法は、まず対象地域の警察ホームページからオンライン更新時講習モデル事業の専用サイトにスマートフォンまたはパソコンでアクセスします。
そしてマイナンバーカードを使って専用サイトにログインしてから講習動画を視聴し、アンケートに回答すれば受講終了です。
その後は、運転免許センターや警察署などで申請をすることで免許更新ができます。
オンライン講習に関しては「講習動画を見ずに他の作業をしながら受講できるのでは?」といった懸念の声もときどき聞かれます。
しかし、動画のチャプターごとに確認問題が出題されるほか、受講状況を確認するために合計3回の写真撮影がおこなわれるため、その点の対策は万全といえるでしょう。
注意点としては講習に際してマイナンバーカードの読み取りが必要で、パソコンの場合はカードリーダーの準備、スマートフォンの場合は読み取りに対応した端末であるかを事前に確認しておくことが重要です。
また優良運転者の講習動画が30分であるのに対し一般運転者は40分であるほか、一般運転者は講習動画を視聴した後に別途運転適性診断を受ける必要があります。
このオンライン講習が開始された当初は、SNS上において「結局警察署に出向く必要があるならオンラインの意味ないじゃん」「二度手間」といった批判的な声も少なくありませんでした。
しかし日本電気株式会社がオンライン講習の受講者を対象におこなったアンケートでは、「オンライン講習は対面での講習と比較して便利でしたか」との設問に96.8%の人が「便利だった」「やや便利だった」と回答しています。
さらに「曜日・時間を問わず自分の好きな時間で受講できた」「育児・妊娠中・産後だったので助かった」など肯定的な意見が多数寄せられたほか、「今後もオンライン講習を受講できるとしたら利用しますか」との問いには99.5%もの人が「利用する」と回答しています。
多くの人が忙しい時間を過ごす中で、講習を自分の好きなタイミングや隙間時間に受講できるだけでも大きなメリットなのかもしれません。
その一方で、受講者からは「動画の音飛び、音割れがあった」「動画が見切れる」「アクセスが集中して先に進まない」といったオンラインならではの指摘もあり、今後改善が必要な点といえるでしょう。
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現在、免許更新時のオンライン講習は4道府県で優良・一般運転者を対象におこなわれています。
警察庁では2024年度末までに全国でオンライン講習が受講できるよう目指しており、免許保有者にとって利便性の向上が期待されます。
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