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2024年8月10日土曜日

水晶体再建術併用眼内ドレーン手術(iStent)とは? 白内障手術(水晶体再建術)と緑内障手術を同時に行う手術です。白内障の多焦点レンズとその手術費用以外は、国民健康保険が適用されます。白内障のイタリア製は、乱視が無ければ、手元は30cmから焦点が合い、もしくは、イスラエル製は、40cmの手元近くのスマホから、眩しさ低減効果があり夜間の自動車運転に対応の多焦点レンズなども、レンズも手術費用も国民健康保険適用として、助成金、補助金も国から出して頂きたいと思います。エーオン代表 石 塚 正 浩

 

緑内障手術と白内障手術の併用

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特殊な眼内ドレーン(ステント)を眼の中の線維柱帯という組織の2ヶ所に留置して、房水の排出を促進し、眼圧を下降させることを目的とする治療です。

水晶体再建術併用眼内ドレーン手術

眼の中には、眼圧を調整するフィルター機能を持った“線維柱帯”と呼ばれる排水口があります。緑内障の原因のひとつに、このフィルターに目詰まりが起きて眼圧の調整が出来なくなることがあります。
従来はフィルター部分を切開して目詰まりを取り除く「流出路再建術」という手術が行われてきましたが、手術時間が長くかかり、また比較的多くの出血を伴うために術後に視力が回復するまでの時間が長くなるという難点がありました。
眼内ドレーンの挿入は白内障手術の一連の操作の途中で行うことが可能で、手術時間も短く、切り口が小さいため出血量も少ないというメリットがあります。

特徴

  • 患者様の眼に負担の少ない低侵襲緑内障手術です。早期のうちから積極的な治療を行うことで、現在の視神経・視野を守ることが期待できます。
  • 現在使用している緑内障治療点眼の本数を減らす、あるいはやめることができる可能性があります。
    ※眼圧を下げる効果には個人差があり、点眼本数が減らない場合もあります。点眼本数が変わらない場合でも眼圧の下降が期待できます。
  • 他の緑内障手術で起こりやすい術後の低眼圧や高眼圧のような合併症が生じにくいという特徴があります。

治療に使用するステントについて

iStent inject Wという、長さ0.36mmの医療用チタン製の眼内ドレーン(ステント)を使用します。
このステントは人体に埋め込まれる最小の医療機器の1つであり、既定の条件下であれば安全にMRI検査(磁気共鳴画像検査)も受けられます。

iStent inject W 本体

※実物大

適応

以下の条件を満たしていること

  • 手術が必要な程度の白内障であると診断されている
  • 軽度から中等度の視野障害が生じている緑内障であると診断されている
  • 点眼薬による緑内障治療が行われている

執刀医

iStent を安全に挿入するためには特殊な技術が必要なため、専門的なトレーニングを受講した医師のいる特定の医療機関でしか受けることができません。
当院では、上記トレーニングを受講済みの医師が執刀を担当いたします。

合併症

眼内の出血が最大の合併症です。また、通常の白内障手術で生ずる全ての合併症はこの併用手術でも発生する可能性があります。
眼内でステントを挿入する部位であるシュレム管には血液が流れているため、ステント挿入時の眼内出血は必ず起こります。しかし、線維柱帯を大きく切開する従来の流出路再建術と比べればその出血量は少なく、殆どの症例で手術の翌日には手術中の出血が吸収されてしまいます。

白内障のよくある質問

多焦点眼内レンズは保険適用ですか?

A. 多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、単焦点眼内レンズとは異なり手術費用が高額になります。手術を受ける前に、健康保険や民間の医療保険との関係について知っておきましょう。

多焦点眼内レンズは高額医療費(高額療養費)制度の対象になりますか?

A. 高額療養費制度は、同一の医療機関や薬局での窓口支払額がひと月の上限額を超えた場合に、超えた分の金額が後日還付されるという制度です。上限額は年齢や所得によって異なり、ご自身が加入する公的医療保険(健康保険組合、市町村国保、共済組合など)に支給申請書を提出することにより、支給が受けられます。

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